殺意を持って火をつけ…元親族の男性を殺害

家に火をつけ会社役員の男性を殺害したとして、殺人や放火などの疑いで逮捕された一倉大悟容疑者(30)。容疑者の周りでは他にも不可解な死が起きていた。

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2021年4月25日未明、千葉県船橋市の住宅で起きた火災。焼け跡からはこの家に住む会社役員の渡辺和彦さん(65)が遺体で発見された。

近隣住民:
(渡辺さんは)とてもいい人だったってぼろぼろ泣いて。(町内の)班の仕事も(一緒に)できてよかった。

渡辺さんの自宅に火をつけ、殺害した疑いが持たれている一倉容疑者。亡くなった渡辺さんは、一倉容疑者の元親族だったという。

2人の間に一体何があったのか。

6月4日午後4時半ごろ、千葉県警は会見を行った。

千葉県警:
被害者方に侵入し、殺意を持っていずれかの方法により被害者方に火をつけて、被害者を殺害したものである。

放火直前に母親を粘着テープで縛り監禁か 

実は放火する直前に、別の事件を起こしていた一倉容疑者。

通報:
息子に殴られ、手足を縛られたと隣人が助けを求めてきた。

火災の約1時間前、一倉容疑者が滞在していたのは、千葉県市川市にある母親の家。そこで母親に対し、渡辺さんに危害を加えることをほのめかしていたという。

一倉容疑者は母親の顔などを殴り、粘着テープで両手足を縛り監禁したとみられている。

母親は重傷を負ったものの監禁された家から自力で脱出し、隣人に助けを求めたという。

2台の防犯カメラが捉えた現場へ向かう車

その後、約4km離れた渡辺さん宅に車で向かった一倉容疑者。

FNNが独自に入手した2台の防犯カメラの映像には、犯行前、火災現場に向かう一倉容疑者のものとみられる車が捉えられていた。

午前4時2分、まだ辺りが薄暗い街の誰もいない道路を走る、1台の高級車。乗っているのは一倉容疑者とみられる。

さらにその1分後、もう1台の防犯カメラが渡辺さん宅へ向かう車を映し出していた。この後、犯行に及んだとみられている。

火災の2日前には被害者の元妻も不審死

警察の調べに対し、一倉容疑者は…

千葉県警:
(一倉容疑者は)被害者方に火をつけたことは認めております。今後の捜査により明らかにしてまいります。

渡辺さんに金の無心をしていたという一倉容疑者。

放火事件の2日前、亡くなった渡辺さんの元妻で、一倉容疑者の伯母にあたる女性が自宅で死亡しているのが発見されるなど、その周辺では不可解な死も起きている。

警察は伯母の死亡についても一倉容疑者の関与があったかどうか調べている。

(「イット!」6月4日放送分より)