空き地に登場したグルメスポット…「キッチンカーグルメパーク」客とオーナーの需給がマッチし構想広がる
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空き地に登場したグルメスポット…「キッチンカーグルメパーク」客とオーナーの需給がマッチし構想広がる

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増えるキッチンカーオーナー…空き地に「グルメパーク」オープン

3月、愛知県瀬戸市にキッチンカーが集うグルメスポットがオープンした。野菜たっぷりの「スパイシーカレー」に、焼き立てクロワッサンの「ローストビーフサンド」など、日替わりで様々なキッチンカーが集まるこの施設には、多くの人が訪れている。

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愛知県瀬戸市の県道210号線沿いの空き地に3月1日にオープンした「キッチンカーグルメパーク瀬戸」。月曜から金曜の午前11時から午後6時の間、5台ほどのキッチンカーが並ぶ。

女性客:
日替わりでいつも違うんですよ、店が。多い時は週5くらいで来ています

男性客:
コロナ禍なので外で買えるので。テイクアウトできていいなと

3月22日の朝。1台のキッチンカーがやってきた。

このキッチンカーのオーナーは、元々飲食店で働いていたが、2020年3月からキッチンカーを始め、ちょうど1年になった。相次ぐイベントの中止で、出店できる場所が限られる中、何とかここまでやりくりしてきたという。

看板メニューは、玉ねぎとニンジンを煮込んだ「スパイシーカレー」(650円)。ナスやレンコンなどの素揚げもトッピングして、野菜がたっぷりだ。

クロワッサンのキッチンカーもやってきた。運営する男性は、元々トラックの運転手をやっていたが、奥さんがカフェで働いていたこともあり、夫婦でキッチンカーを出した。

こだわりはフランス産のバターを練り込んだ焼きたてのクロワッサンに、ローストビーフを挟んだ「ローストビーフサンド」(700円)。出来立てと、見た目のオシャレさもウリだ。

2人はこの1年、東海地方の様々な公園などに出店。キッチンカーだから乗り切れたと言う。

そして、世界各国のスイーツをイメージしたクレープを出すキッチンカーも。例えばフランスは、カスタードクリームをバーナーで炙ってブリュレにした「旅クレープ・フランス」(700円)。

長引くコロナ禍で、今キッチンカーを始める人が増えている。

日替わりだからこそキッチンカーの“はしご”も…好評のキッチンカーグルメパーク

午前11時。早速、最初のお客さんがやってきた。隣の春日井市からやってきた常連だ。食べていたのは、「パニーニ」(500円~)。いつも、色々なキッチンカーの味を楽しんでいる。

名古屋市守山区から来た家族は、3つのキッチンカーをはしごしていた。

母親:
子供が小さいと外食できないので、毎日楽しんでいます

毎回、日替わりのキッチンカーが集まるからこその楽しみ方だ。

瀬戸に現れたキッチンカーのグルメパーク。人気は上々だ。

ケニアでの日本食キッチンカー構想も…コロナ禍で帰国しグルメパーク開業

このグルメパークを開いたのは、中村弘一さん(30)。中村さんは、コロナ禍前からキッチンカー業界が伸びている事に着目。キッチンカーで何かをやりたいと考えていた。

中村さんの本業はキッチンカーの製造と、その海外への輸出。学生時代から世界40か国を旅していた中村さんは、卒業後、一般企業に就職したが、半年で退職。アフリカ・ケニアへ渡った。

中村さん:
当時、日本食のテリヤキがブームになっていて、キッチンカーと日本料理を合わせ面白いことができるのではと

閃いた「ケニアでの日本食キッチンカー構想」。しかし、ノウハウがなかったため、地元で弁当販売をしながらキッチンカーの運営もやっていた、同級生の岡田大輝さんを頼った。

同級生の岡田さん:
冗談かなって最初は思って…。熱意もあったので、当時僕がキャベツ焼きをやっていたので、よかったら教えるよって

「本当にケニアに需要があるのか」。半信半疑の岡田さんの心配をよそに、中村さんは1年ほどで輸出用のキッチンカーを完成させ、ケニアへ運んだ。

ところがその矢先、コロナ禍で全てが止まった。

岡田さん:
コロナでロックダウンになるなら、「日本にこいよ」って声をかけました。「隣空いているよ」って

岡田さんの会社の隣にあった空き地。そこが、グルメパークの場所となった。

出店場所を探していたオーナーたちと共に…グルメパーク1か月で軌道に

中村さんの「グルメパーク構想」は、当初漠然としていた。しかし、必死に出店場所を探していたキッチンカーのオーナーたちの声で、徐々に具体的に。最初に、知り合いでもあった、あの野菜たっぷりのカレーを出すキッチンカーのオーナーに声をかけた。

カレーのキッチンカーのオーナー:
こういう企画があるけど一緒にやりませんって…。気が付けばたくさんのキッチンカーが…

クロワッサンのキッチンカーのオーナー:
初めは厳しかったですけど、やっていくとだんだんお客さんがついてきて…

オープンからわずか1か月で、すっかり軌道に乗った。

デリバリーも開始…広がる構想「市外にも広げていきたい」

その勢いに乗って3月末からは、さらにデリバリーも始めた。出前は中村さんが担当する。

デリバリーを依頼した女性客:
配達していただけるということで、家族に持って帰ろうかと思って

午後6時、閉店。この日は、5台のキッチンカーで150食ほどが売れた。

キッチンカーのオーナーの男性:
いい商品を出してお客さんが喜んでもらえれば、そこがスタートと思っています

グルメパークに手ごたえを感じている中村さん。今後は瀬戸市以外にも広めていきたいと話している。

(東海テレビ)

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