最終Q残り20秒 チームを救う同点3P
やはりこの男がチームを救った。
最終第4クォーター残り20秒。80-83と琉球ゴールデンキングスに3点ビハインドの千葉ジェッツは、キャプテン富樫勇樹(27)が琉球の“ファンタジスタ”こと並里成(31)からスティールに成功する。

この試合、ここまで4本の3Pシュートを全て外している富樫だが、ドリブルで敵陣まで持ち込むと、迷わずそのまま3Pシュート。

土壇場で同点に追いつき、沖縄アリーナは興奮と緊張に包まれる。

残り4.7秒。富樫が再び3Pを試みるも、今度は並里のディフェンスに阻まれ、試合は5分間のオーバータイム(延長戦)に突入する。
オーバータイム 富樫VS並里
オーバータイムは序盤からセバスチャン・サイズ(26)、ギャビン・エドワーズ(33)が得点しリードを奪う。
一気に引き離したい千葉、しぶとく点差を縮める琉球。一進一退の攻防戦が繰り広げられる中、残り1分12秒、今度は琉球の並里にレイアップを許し、91-89と2点差に詰められる。

お互いにチャンピオンシップ進出を決めている千葉と琉球。最後まで意地とプライドのぶつかり合いが続くが、残り45秒。ボールを持った富樫が並里とマッチアップするとファウルを誘い、フリースローを獲得する。
シュートタッチが思わしくなくても、3Pシュート5本中1本を土壇場で決めたのに続き、2本とも沈める勝負強さを見せ、97-89で勝利。連勝を7に伸ばした。
「絶対に負けられない試合だった」

「絶対に負けられない試合だった。延長になったが、しっかり勝てたことがすべてだと思う。試合を通してなかなか自分の思い通りのプレーができず、チームを助けられなかったので、シュートを決めて延長に持って行って、勝利に貢献できたことはよかった。あと1勝すればチャンピオンシップのホーム開催が決まるが、1勝と言わずあと2つ勝ってチャンピオンシップに臨みたい」と富樫。この先、窮地に立たされようとも頼れるキャプテンがチームを救う。
琉球ゴールデンキングス89-97千葉ジェッツ
(沖縄アリーナ)