東地区優勝を決めた宇都宮ブレックスと、勝てばチャンピオンシップ進出が決まる同地区2位の川崎ブレイブサンダースの一戦。天皇杯でも見せた堅いディフェンスを誇る両チームは序盤から激しいディフェンスを見せ、27-26とロースコアな展開で川崎が1点リードで前半を折り返す。

試合が動いたのは第3クォーターだった。207センチのニック・ファジーカス(35)、208センチのジョーダン・ヒース(29)、203センチのパブロ・アギラール(32)のビッグラインナップで、宇都宮のディフェンスの隙をファジーカスが突く。残り8分からの6分半でファジーカスが14得点をあげる活躍で川崎がリードを9点差に広げる。

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しかし、第4クォーターにビッグラインナップに疲れが見えたところを宇都宮が反撃。ジョシュ・スコット(27)がゴール下で強さを見せ、徐々に得点差を詰めると、ライアン・ロシター(31)が残り27秒で3Pシュートを決め、58-57と宇都宮が1点差に迫る。

それでも最終第4クォーター試合残り12秒、ロシターが逆転を狙ったシュートを川崎のヒースがブロックで弾き返す。ビッグラインナップが強固なディフェンスで1点差を守り切った川崎が58-57で勝利、チャンピオンシップ進出を決めた。

ロースコアの展開で26得点をあげたファジーカスは、「2位になってチャンピオンシップをホーム開催したい。タフな相手との戦いが残っているが、しっかりと勝っていきたい」と、残り4試合へ意気込んだ。

佐藤賢次ヘッドコーチ(41)も「最後までもつれる展開を想定していたが、選手たちが最後まで気力で頑張ってくれた。ロースコアだが、東地区優勝チームに対して自分たちのディフェンスをしっかりできた」と選手を称えた。

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。