CS上位進出へ譲れない一戦
「激しい試合になることは予想していたが、その通りになった。我慢して我慢して、チームで繋いだボールを最後決めるべき人がビッグショットを決めてくれたことが一番大きかった」
川崎ブレイブサンダースの佐藤賢次ヘッドコーチ(41)は試合後こう総括した。
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チャンピオンシップへの上位進出へ。
東地区2位の千葉と3位の川崎の直接対決は両者譲らぬ大接戦となった。
1Q 千葉ギャビン・エドワーズが躍動
第1クォーター序盤はお互いシュートまで持ち込めない重い立ち上がり。流れを変えたい千葉が東京五輪代表候補にも選ばれたギャビン・エドワーズ(33)を投入すると川崎は徐々に劣勢に。エドワーズに3ポイントシュートを連続で決められるなど、16-19と3点ビハインドで終える。
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2Q ヒースのブザービーターで同点に
続く第2クォーターも千葉にリードを奪われる川崎だったが、終盤にジョーダン・ヒース(29)の得点で逆転に成功。その後、再び千葉のエドワーズの得点でリードを許すも、終了間際にヒースのブザービーターで3ポイントが決まり、38-38の同点で試合を折り返す。
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一進一退の3Q 千葉・富樫勇樹が魅せる
『千葉の司令塔・富樫勇樹(27)をいかに抑えるか』を課題に臨んだ川崎は第3クォーターに入り、57-49と一時リードを8点に広げるが、終盤にその富樫の3本の3ポイントなどで詰め寄られ、残り47秒には同点とされてしまう。それでも直後にヒースが3ポイントを沈め、65-62とリードして勝負の最終クォーターへ。
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最終4Q 川崎・藤井祐眞のプレーで中断
その差はわすが3点。第4クォーター序盤、川崎の藤井祐眞(29)のシュートを千葉のコー・フリッピン(24)がブロック。これにヒートアップした藤井がフリッピンと揉み合いに…止めに入った千葉の選手に突き倒される。試合は一時中断となり、会場は緊迫と白熱の度合いを増す。
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審判団の協議の結果、両選手にテクニカルファウルの裁定。その後も、意地とプライドがぶつかり合い、激しくリードチェンジを繰り返す両チーム。
「東地区2位の千葉との絶対に勝たないといけない対決で、自分のテクニカルファウルで試合が中断して流れを悪くしてしまった。僕の責任なので終盤はその流れを自分が引き戻そうと思ってプレーした」と藤井。
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勝負どころでビッグショット
79-78の1点差で残り2分をきった時、その藤井に見せ場が訪れる。
「ダイブが強みのジェイ(ヒース)が完全にフリーだった。投げれば少しくらい外れてもジェイなら叩き込んでくれるだろうと信じているので、ジェイが走るのが見えた瞬間に投げた」とヒースへのアリウープをアシスト。土壇場でビッグショットが生まれる。
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さらに次の攻撃では3ポイントを放ち、これがバスケットカウントで4点プレーに。残り1分22秒で85-80と川崎がリードを広げる。
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最後まで一進一退、どちらに転ぶか分からない展開で千葉の富樫の3ポイント、セバスチャン・サイズ(26)のリバウンドで2点差まで迫られるも、87-85でタイムアップ。
川崎が勝負どころで強さを発揮し、2連戦の初戦を白星で飾った。
川崎、連勝でCS上位進出へ
試合後、「信頼する祐眞が正しい読みでいいパスを出してくれたので通った。僕たちのチームはビッグプレーが生まれると盛り上がる。ここまでくると、一勝の重みが違うので、明日も勝ちたい」とヒース。「チャンピオンシップは必ずホームで試合をしたいという思いで、引き続き試合に臨みたい」と藤井。千葉との直接対決での連勝でCS上位進出を狙う。
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「CSはホームで試合を」雪辱誓う千葉
一方、初戦を落とした千葉の大野篤史ヘッドコーチ(43)は、「最大点差もそこまで開かずにどちらに転ぶか分からないゲームになったが、勝てなくて率直にとても悔しい。自分達が誰のために試合をしているかというと、やはりチャンピオンシップでホームのブースターの皆さんの前で試合がしたいと思っているし、選手もそれは一番感じているところなので、その可能性が残っている限りまずはそこに向けてしっかり取り組んでいこうと思う」と次戦でのリベンジを誓った。
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川崎ブレイブサンダース 87-85 千葉ジェッツ
(川崎市とどろきアリーナ)