「咲くと国家的な事変が起こる」と言われている植物が5年ぶりに開花したとの投稿が、Twitterで話題になっている。

それがこちら。

いやぁあァァァァァ〜 #咲くと国家的な事変が起こるという トビカズラ #5年ぶりに開花しました #どうするとちぎ花センター #無かったことにするか #いやそれはできない #見なかった事にしてください

この悲鳴のようなコメントともに投稿された画像には、紫色のたしかに花らしきものがいくつも見える。

提供:とちぎ花センター
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投稿をしたのは栃木県にある植物園・とちぎ花センター(@Tochihana_jp)で、植物の種類は「トビカズラ」とのことだ。

この何か不吉なことを予感させる投稿には、「今年は何かが起こる…!?」「これは見にいかねば」「5年前は何が起きたっけ…」などのコメントや、「コロナが終息」とコロナが落ち着くことを願うコメントが寄せられ、1万2000いいねが集まっている。(3月30日時点)

しかし、この花の姿からだけでは「国家的な事変」ほどの大事が起きる予感はそこまで感じさせない。なぜ「咲くと国家的な事変が起こる」と言われているのだろうか?

どのような植物なのかと合わせて、とちぎ花センターの担当者に話を聞いた。

開花した翌年に満州事変が起きた

ーーそもそも「トビカズラ」とは、どんな植物なの?

中国原産のマメ科の植物です。開花は4~5月。1つの花の大きさは6~7センチくらいです。房の長さは20センチくらいで、そこに20個前後の花が付いています。(当園では)

提供:とちぎ花センター

ーーなぜ「咲くと国家的な事変が起こる」と言われている?

35年ぶりに開花した翌年に満州事変が起きたと言われていて、そこから聞きなれない事変という言葉が出てきたのではないかと個人的に思っています。

他にも伝説の霊華「うどんげ」とも呼ばれていたりして、見た目からなのか色々と妖しい逸話があるみたいです。都市伝説的な感じだと思います、、信じるか信じないか皆さん次第です。


ーー開花の頻度はどれくらいなの?

当園では5年ぶりの開花ですが、他のところでは毎年咲いているようです。なぜ当園で4年間咲かなかったかは謎に包まれたままです。


ーー開花を見られるのは珍しい?

熊本や長崎に自生している以外は植物園でみられる所もあると思います。つまり滅多に観る機会はないのではないかと思います。

提供:とちぎ花センター

普段とは違う客層が来園

ーーとちぎ花センターでは、あと何回くらい開花を見られるの?

残念ですが当園では1鉢しかないので今あるつぼみが咲いたら終わりです。今年はたくさんのつぼみがあるのでおそらく4月上旬くらいまでは見られると思います。開花についてはお問合せください。


ーー投稿では「#無かったことにするか #いやそれはできない #見なかった事にしてください」と開花に驚いていたけど、その後どうなった?

5年ぶりに咲いた貴重なトビカズラなので、認めざるをえないですね(笑)。スタッフ一同何もないことを願うばかりです。


ーー投稿が話題になっているけど、どう感じている?

めちゃくちゃびっくりしました!大変うれしいのですが不安な気持ちもあるので複雑な心境です。できれば良い事変(?)があるといいです。

提供:とちぎ花センター

ーー反響はあった?

ありました!普段とは違う客層のお客様が来てくださったりしてスタッフもびっくりしています。こっそりひっそりあまり知られていない植物園なので皆さんに知ってもらえるきっかけになったんじゃないかと心躍らせています。
 

ちなみに前回咲いた2016年は、アメリカの大統領選でトランプ氏の勝利などがあった年ではあるが、今回は“事変”といえるほどの出来事が起きてしまうのだろうか。

何もないことを願いたいが、一気に注目を集めた「トビカズラ」は同センターの「とちはなちゃんドームの池の近く」に展示中で、現在は暖かい日が続き開花が進んでいるという。4月上旬まで見られると予想しているが、来園する際は事前に開花状況を確認するとよいだろう。
 

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