3月15日、東京・豊島区は、生理用品の無料配布を始めた。その狙いは“生理の貧困”の解消だという。

「生理用品を無料配布」豊島区役所の新たな取り組み

区職員:
お待たせしました。こちらになります。

区民(女性):
ありがとうございます。

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区職員:
いつでもご相談ください。

区民(女性):
ありがとうございます。

3月15日午前9時、東京・豊島区役所の窓口で、区の職員から女性たちへ渡される袋。
その袋の中には生理用品などが入っている。

受け取った女性:
いやもうすごくうれしいです!やっぱり毎月使いますし、娘もいるのですごく助かります。

受け取った30代女性:
すごく助かるなと思いました。住んでいる区がやってくれたので画期的だなと。

3月15日から豊島区が行う、新たな取り組み。

コロナ不況も追い打ちをかけ、経済的な理由で生理用品を買うことさえできない、いわゆる“生理の貧困”が社会問題化。

その解消に少しでもつながればと、生理用品など730セットの無料配布を行っているのだ。

プライバシーを考慮し本人確認の必要はなく、窓口の前に用意されたカードを見せるだけで受け取ることができる。

受け取った30代女性:
欲しいけど口に出して言うのは抵抗があるし、デリケートなので良いやり方だなと。

防災備蓄を活用。防災備蓄入れ替えを機に・・・

3月12日の金曜日、区役所の会議室に集まる多くの人たち。
女性職員たちが次々と生理用品を袋に詰めている。

豊島区職員:
備蓄していた防災備蓄のものですね。

豊島区職員:
女性なのですごくお金がかかるもの。

豊島区職員:
必要なときに必要な方に届けられるのは、良いことだなと思います。

実はこれ、5年前から防災のために備蓄していたもので、「備蓄入れ替え」の時期を迎えた中、無料配布することを決めたという。

このセットは、「豊島区役所」、「男女平等推進センター」、「豊島区民社会福祉協議会」などで配布されるという。(※なくなった時点で終了)

豊島区子ども若者課 小澤さおり課長:
自分で買えない人もいるんだな
と、行政としても衝撃を持って受け止めた。行政にもこういう支援の窓口があるって知ってもらいたい。ぜひ気軽に来てほしいなと思います。

(「イット!」3月15日放送分より)