いよいよ開幕したJリーグ。

新加入選手を迎え、各チームは2021シーズンでの優勝を目指し、戦いを始めた。

昨季、4試合を残してリーグ優勝を果たした川崎フロンターレや、ルヴァンカップ王者のFC東京など、注目チームの新体制の様子をレポートしていく。

今回は、今季での大躍進を目指し、大型補強に成功した清水エスパルス。

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昨シーズンまでセレッソ大阪を指揮したロティーナ監督が新指揮官に就任。ポルトガルのポルティモネンセSCから移籍した権田修一選手、サガン鳥栖から移籍したのは東京オリンピック代表候補の原輝綺選手、大分トリニータからはディフェンスの要でキャプテンとしてチームを支えた鈴木義宜選手。

昨シーズンギラヴァンツ北九州でJ2得点ランク2位の18ゴールを決めたディサロ燦シルヴァーノ選手ら11名が加入。攻守とも主導権を握るサッカーを目指す。

攻撃が一番の守備

ロティーナ監督は、練習で重要視することを「これから自分たちのサッカーを築いていきますが、この中に“良い守備をする”というのがあります。ただ、守備的という意味ではありません。我々のトレーニングの大半は攻撃にさきます」とする。

その理由について、「良い攻撃ができれば守備の時間が少なくなるので、攻撃が一番良い守備だと思っています。戦術・技術・フィジカルの向上は、サッカーではとても重要です。でもそれ以上に重要なのは情熱だと思います。私は情熱を選手たちに伝えたいと思います」と明かした。

ポルトガルのポルティモネンセSCから移籍したGK・権田修一選手(32)は移籍を決めた理由を「清水エスパルスに必要としてもらったことが一番の理由です。個性ある、経験ある選手が入ってきているので、期待しています」と話す。

また今シーズンの目標を「エスパルスは2年連続で失点が多いとうデータが出ているので、それを減らすこと。目標としては1試合1点以下を。可能だったらリーグで一番少ない失点を目指していきたい」と意気込んだ。

さらにプライベートで静岡でやってみたいことについては、「自然が好きなので、いろいろな所に行ってみたい。有名な吊り橋があると聞いたので、そこに行ってみたいのと、三保の松原に行ってみたい」と話した。

セレッソ大阪から移籍したDF・片山瑛一選手(29)は、「このクラブだからこそ、成長できると思っていますし、30歳になる年なので、もう一回り、二回りも大きくなりたいと思い、決断しました」と移籍の理由を語る。

自身のストロングポイントについては「ゴールキーパー以外であれば、どこでもこなせる自信はある。あと、ロングスローを投げられるのでそれを見て欲しい」と自信を見せる。

湘南ベルマーレから移籍したFW・指宿洋史選手(29)は、自身のストロングポイントに「身長」を挙げる。

FWとしてJ1最高身長である195センチの指宿選手は、「僕は高さがあるので、高さを生かしたプレーをしていきたい。あと、個人で打開してポイントを決めるよりも、周りとしっかりと関係性を築いて、最後にいいお膳立てをしてもらえるようにして、得点を決めていきたい」と明かした。

静岡でやってみたいことを「お茶が有名だと聞いているので、いろいろなお茶を飲み比べてみたい」と笑顔を見せた。

本来いるべき順位へ

ブラジルのコリチーバから移籍したDF・ウィリアム・マテウス選手(30)。
移籍を決めた理由をクラブの『大きく発展させたい』という決意を感じたからだという。

「『クラブの発展のために、自分の力を最大限に発揮しよう』と自分のモチベーションが刺激され、移籍を決めました」

ポルトガルのサンタクララから移籍したFW・チアゴ・サンタナ選手(27)は、今シーズンの目標にタイトルを掲げる。

「チームのために多くのゴールをあげることです。そして、リーグが終わるときにはチームが目標としている上位に食い込んで、できればタイトルを獲って、満足感を持ってシーズンを終えることが目標です。
やはり、このクラブは本来いるべき順位にいないと、と思っています。自分自身にも高い目標がありますし、決して簡単ではないと思いますが、清水はそれができるチームだと信じていますので、自分が貢献できるように頑張ります」

大分トリニータから移籍したDF・鈴木義宜選手(28)。6シーズン所属した大分トリニータから、今回初めての移籍となった。

移籍を決めた理由を「人としてもそうですし、サッカー選手として成長をするために決断しました。強い覚悟を持って今シーズン戦っていきたい」と前を向く。

ギラヴァンツ北九州から移籍したFW・ディサロ燦シルヴァーノ選手(24)。

2020年J2得点ランキング2位(18ゴール)のシルヴァーノ選手は「J3からキャリアを始めたので、J1に挑戦したいという気持ちが強かった。最初にオファーをくれた清水に感謝の気持ちを込めて、最善を尽くしたいと思ったのが移籍の理由。決意としては、チームの中で一番点を取る」と気を引き締めた。

今シーズンの目標は「昨年のチーム内得点は、カルリーニョス(・ジュニオ)選手の10得点だと思うので、11得点目指したい」とチーム内での最高得点を目指し、静岡でやってみたいことは「富士山に登りたい」とのこと。

サガン鳥栖から移籍したMF・原輝綺選手(22)は、自身のストロングポイントを「カバーリングやポジション取りなど、堅実にプレーができるので、そこを見て欲しい。ファンやサポーターが熱く、感動をしてもらえるように、個人的にも頑張っていきます」と話した。

ギラヴァンツ北九州から移籍したGK・永井堅梧選手(26)。

「清水エスパルスに関わるみなさんと一丸となり、優勝を目指して行けたらと思っています。一緒に頑張りましょう」とメンバーやサポーターにもアピール。

横浜FCから移籍したMF・中山克広選手(24)は、2020年はコンディション不良により、シーズン中3ヵ月休養。

今シーズンの目標は「昨年1年間は結果を出せなかったので、今年は爆発させたい。みなさんとスタジアムでお会いできる日を楽しみにしています」と笑顔を見せた。

前所属はエスパルスユースのMF・成岡輝瑠選手(18)。2020年にリーグ戦9試合に出場し、今季トップチームに昇格した。

今シーズンの目標を「このチームがどんなチームなのか、中学、高校と厳しく教わってきたので、このチームにいるという責任を持ちながら、プロ1年目なのでチャレンジして行ければと思っています」と意気込んだ。

フジテレビサッカー「LIFE WITH FOOTBALL」https://www.fujitv.co.jp/sports/soccer/index.html

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