今シーズン、桜の開花は「梅前線」を追い越す早さに?最新の開花予想を天達気象予報士が解説します。 

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冷たい雨で「桜の開花」進む?

3月8日の東京・お台場は冷たい雨となりました。

このような冷たい雨が、関東から西のエリアで降っていますが、桜の開花にとっては大切な雨になりそうです。

ふっくらと丸みを帯びてきた桜のつぼみ。ここに雨が降ると、つぼみを成長させる雨に…。

緑色だったつぼみは、雨に降られることで、徐々にピンク色に変わっていきます。

このように、桜の開花を催促するかのような雨を「催花雨(さいかう)」と呼んでいます。

気温で開花予測も…まもなく基準到達

では、開花時期はいつ頃になるのか?予測する“ある法則”があります。

それは、「600℃の法則」。2月1日からの最高気温を足していき、600℃に達した日を開花の目安とする予測法です。実際に今シーズンの東京の例に当てはめてみると…。

きのう3月7日までで、東京の最高気温の合計は、505℃に達しています。

この先の予想最高気温を見てみると、きょう8日が9℃、明日9日は13℃、それ以降は徐々に春の陽気が戻ってきて、15℃前後となる予想ですから、

3月14日(日)には600℃に達する見込みとなります。開花には、これまでの冬の寒さなども影響するので、「600℃の法則」はあくまでも目安ですが、参考にしてもいいかもしれません。

“桜前線”急ピッチ!平年より早く

最後に、3月8日に日本気象協会が発表した各地の桜開花予想マップを見ていきましょう。

全国のトップを切ってソメイヨシノが開花するとされるのは、福岡と高知です。3月13日開花予想となっています。

東京は、3月15日の開花予想。名古屋で16日、大阪で22日予想です。北陸でも、金沢では3月中に開花しそうで、3月28日の開花予想となっています。

さらに、福島では4月1日予想、仙台が2日予想。青森では4月16日、札幌でも4月27日の開花予想と、今シーズンは、各地で平年より1~2週間早い桜の開花となりそうです。

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(とくダネ!『あまダネ!』3月8日放送)

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