韓国の検察トップ、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長が文在寅政権が進める検察改革に抗議するため辞任しました。

尹錫悦検事総長は4日午後の会見で、「この国を支えてきた憲法精神と法治システムが破壊されています」「その被害はそのまま国民にもたらされるでしょう」と述べ、辞任の意志を明らかにしました。

ユン総長は、検察から捜査権限を奪うことで検察を弱体化させる法案の準備を与党が進めている事に反発しており、抗議の辞任とみられます。

韓国では、タマネギ男こと、チョ・グク元法相など文政権を支える側近らの不正に関する捜査を強力に進めるユン総長と、検察の弱体化を目指す政権との対立が深刻化していました。

ユン総長は「今後も自由民主主義を守り、国民を保護するために力を尽くす」と話していて、来年行われる大統領選挙への出馬も取り沙汰されています。

検察から捜査権を取り上げ、起訴と公判維持だけを担わせる法案については、韓国メディアから「検察制度を実質的に廃止するような制度改革は、文化大革命の時期の中国しか過去に事例がない」などの批判がなされていて、司法の独立性が無くなるとの危惧が出ています。