7万円を超える接待を受けていた山田真貴子広報官が、国会で「深く反省しています」と陳謝した。批判の矛先は、山田広報官の続投を決めた菅首相にも向けられている。

どんな店?何を話した?なぜ自分で払わなかった?

2月25日午前8時50分ごろ、国会に姿を見せた渦中の人物、菅政権を支える山田真貴子内閣広報官。

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“飲み会は絶対に断らない女”を自負していた山田広報官は、国会招致も断らなかった。野党からの質問に手を挙げると、さかんにカメラのシャッターが切られ、その説明に注目が集まった。

山田内閣広報官:
この度は、私の総務省在職中の国家公務員倫理法違反にあたる行為により、公務員の信用を損なうことになりましたことを深く反省しております。本当に申し訳ございませんでした。

総務審議官だった2019年11月、放送関連会社に勤める菅首相の長男・正剛氏ら4人から1人あたり7万円を超える接待を受けていた山田広報官。法に触れる接待だったことから、野党が厳しく追及した。

立憲民主党 黒岩議員:
どういった内容のものを会食でごちそうになったのか?

山田内閣広報官:
牛肉のステーキあるいは海鮮料理等であったと記憶しております。

立憲民主党 後藤議員:
どんな店だったんですか?

山田内閣広報官:
和食レストランというカテゴリーだと思います。

立憲民主党 後藤議員:
どんな会話をされたんですか?

山田内閣広報官:
全体としては一般的な懇談であったと考えております。

立憲民主党 今井議員:
法律上問題ないと判断しておごられることもあるのですか?

山田内閣広報官:
基本的には割り勘が適当かなと思っております。

立憲民主党 今井議員:
なぜこの時、自分でお金を払わなかったのですか?

山田内閣広報官:
それは本当に心の緩みでございまして、利害関係のチェックが行き届かなかったという面があるかなと思っております。改めて申し訳ありませんでした。

給与自主返納も続投に波紋 菅首相「期待している」

そして、もう1つの焦点、首相の長男である正剛氏との関係についても問われた。

山田内閣広報官:
菅正剛さまとは、名刺交換はこの会合以前にしていたと思っております。

立憲民主党 今井議員:
会食の時、菅正剛さんがいることは認識をしていたのですか?

山田内閣広報官:
横並びだったと思うので、お話もしておりませんので。どういう方がいたのか、にわかに思い出せなかったということです。

立憲民主党 今井議員:
5人で会食されたわけでしょ。総理の息子さんがいるのか分からないなんてことはあるんですか?

山田内閣広報官:
菅さまがいたことについて、こういう言い方は適当かどうか分かりませんが、私にとって大きな事実かというと必ずしもそうではないのではないかと。

菅正剛氏のことを「さま」を付けて呼んだ山田広報官。現在は菅首相に抜てきされ、内閣広報官として首相会見の進行などを務めている。

菅首相の左奥が山田内閣広報官

すでに総務省を退職している山田広報官は、1カ月の給与117万5000円のうち6割の70万5000円を自主返納。しかし、ネット上では自主返納のみでの続投に異論が相次ぎ、自主返納のキーワードが一時トレンド入りした。

続投は菅首相自身が示した方針だ。24日夜、記者の質問に次のように答えている。

菅首相:
女性の広報官として期待しておりますので、今後とも職務の中で頑張ってほしい

批判のリスクを取ってまで山田広報官を守った菅首相だが、野党からは辞任を求める声が噴出している。

“防戦”の山田氏を助けたのは夫 引責辞任求める声も

渦中の山田広報官は野党の求めに応じ、衆院予算委員会に続き午後の総務委員会にも出席した。

立憲民主党 桜井議員:
虎ノ門での会食、懇談されたということですが、これ楽しいものでしたか?

山田内閣広報官:
情報交換という形で、それ以上でもそれ以下でもないです

この直後、総務省の幹部時代のことを問われると…

総務省 吉田情報流通行政局長:
総務省の所掌事務に関することなので、私の方からお答えさせていただきます。

助け舟を出したのは、総務省の吉田博史情報流通行政局長。接待を受け異動した秋本芳徳氏の後任で、山田広報官の夫だ。しかし、今の職に就いたのは6日前。

立憲民主党 桜井議員:
当時の局長(山田内閣広報官)に聞かないと分からない。昨日一昨日になったばかりの人じゃ。

妻の山田広報官には、野党から辞任を求める声も上がった。

立憲民主党 安住国対委員長:
7万円の飲食について具体的に国会でしゃべれないのは、問題があるのではないか。辞任をしてもらうのが筋ではないかと申し上げました。

山田広報官は26日に予定されている首相会見でも司会を務めるとみられ、菅首相にも厳しい質問が飛ぶとみられる。

信頼回復へ「事を明らかに。透明感を」

加藤綾子キャスター:
山田広報官に対して野党からは辞任を求める声も上がりました。続投を決めた菅首相にも批判の矛先が向けられていますが、この判断を菊池さんはどうお考えですか?

菊地幸夫弁護士:
菅首相の思惑として、続投ということで「それほど大きな問題ではない」と印象づけようという意思があるとすれば、公文書の改ざんなど不透明な時代を経て首相になっているわけですから、国民の信頼を回復するという意味では事を明らかにして、透明感を持った釈明なりをしてほしいですね。

(「イット!」2月25日放送分より)