2021年も目が離せない大相撲。
2月14日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、正代、大栄翔、隆の勝、照強、照ノ富士、德勝龍、翔猿の7人の力士と新米親方として奮闘中の井筒親方が登場した。
優勝のご褒美は愛犬との散歩
この記事の画像(11枚)番組収録が初場所千秋楽の翌日だったことから、まずは番組MCの浜田雅功さんが、初優勝を飾った大栄翔を祝福。
笑顔を見せる大栄翔は「(出身地の)埼玉県から優勝がなかったので、本当に嬉しかった」と話す一方で、一敗差で優勝を逃した正代は悔しそうな顔をしていた。
大栄翔は初日から相撲ファンを沸かせていた。初日に大関・朝乃山を破ると、その勢いのまま、7日目までに小結以上の役力士すべてに土をつける快挙で連勝街道をひた走る。
その大栄翔を追いかけていたのが大関・正代。10日目からは連日ものいいがつく際どい勝負ながら、白星を挙げ続け、13日目を終えた時点で正代と大栄翔が並び、2人の優勝争いとなった。
14日目には大栄翔が白星を挙げる一方で、正代は熱戦の末、痛恨の一敗をしてしまう。そして迎えた千秋楽で大栄翔が13勝2敗で悲願の初優勝を飾った。
勝負の行方を見守っていた大栄翔の兄・一直さんは「最初から最後まで自分の相撲を取り切って貫いてくれたので、いい相撲が多くてよかった」と称賛。母・恵美子さんは「浜ちゃん、大栄翔のこと、これからもよろしくお願いします」と番組にメッセージ。
同じく勝負を見守っていた正代の母・理恵さんは「昨日負けた時点で多分優勝はないかなと思っていました」とし、大栄翔が負けて正代が勝てば優勝決定戦という状況だったことを踏まえ、「自分の力で(優勝を)勝ち取らないと」とエールを送った。
優勝を果たした大栄翔は、愛犬・チロルと散歩をしたいということで、番組がその願いを叶えることに。
大栄翔が一目ぼれして実家で飼い始めたが、新型コロナウイルスの影響もあり、しばらく会えていなかったという。
そんなチロルがスタジオに登場すると、大栄翔は驚きながらもすぐ笑顔に。愛してやまないチロルとスタジオ内で散歩をするが、床が滑りやすく、ツルツルと滑るように歩くチロルの姿に大栄翔だけでなく、スタジオにいる力士たちを和ませた。
もう1つのサプライズも。1年前の初場所で幕尻ながら、見事初優勝を飾った德勝龍。
この時の「自分なんかが優勝して良いんでしょうか。(周りからの優勝の声を)意識することなく、いや…嘘です。めっちゃ意識してました」と話したインタビューでのコメントが話題に。
そしてもう一つ、お笑いトリオ「3時のヒロイン」の食いしん坊キャラ、かなでとそっくりだということも話題になった。
「『3時のヒロイン』のかなでさんに似ていると言われることがありまして。勝手に妹が出来たと思っている」と德勝龍も認めるほど、激似の2人が今回初対面を果たした。
かなでも「初めてお会いしました!」と興奮気味に話し、德勝龍も「なんだか恥ずかしいですね。でも嬉しいです、ずっと会いたかった」と嬉しそうにしていた。
人気力士たちのエピソード
大栄翔の原点は埼玉県の朝霞相撲錬成道場。
土俵の側で鋭い視線を送るのは、大栄翔の恩師・高橋昭二郎先生、93歳。
大栄翔の子ども時代について聞くと「わんぱくですよ。食欲がよかった」と振り返る。
大栄翔を指導した大竹誠さんは「中学に入った時に部活で園芸部に入った。お花が好きだったのか、帰宅部的なものなのか分からないですけど」と意外な一面を明かす。
大栄翔は「中学生の時、幽霊部員みたいな形で最初は入ろうと思って入ったんですけど、意外とお花とか育てるのが楽しかった」と笑う。
続いて、184センチ、163キロの恵まれた体格から繰り出す、豪快な押し相撲で人気の関脇・隆の勝。笑顔がトレードマークでついたあだ名は「おにぎりくん」。
そんな隆の勝が小学校時代、稽古に励んでいたのが柏相撲少年団。当時指導していた恩師・吉田清さんに話を聞くと「あまり目立たなくて、みんなでなぜお相撲さんになったのか?と噂するくらいの子だった。今、三役になっていることが我々が一番信じられない」と明かす。
隆の勝は6人兄弟の次男でもあり、年齢の近い次女からは「泣き虫だった」と言われ、小さい頃はよくケンカしていたという。
さらに三女から「コーヒーに入れる砂糖を持ってきて、10本くらいちぎって食べてた」と言われ、母親も「やべえヤツだよね」と苦笑する。
隆の勝も「甘いものが好きで常にポケットにお菓子が入っている状態でした」と話した。
また、父・俊哉さんは取組後に必ずメールでアドバイスを送るほど、隆の勝の活躍を誰よりも喜んでいるという。しかし、息子からの返事がそっけないことから、少しだけ不満もあるという。
豪快な塩撒きで人気の小兵・照強は、中学2年生の時に撮影された坊主で“剃りこみ”の入った写真が公開される。中学3年生の時の写真では金髪姿になっていた。この時も相撲を続けていたようだが、中学校は1年間で30日しか登校せず、学校へ行ったとしても体育館倉庫にずっといたというエピソードも明かされた。
さらに、小柄な体格を生かした得意技の足取り。殴るふりをしてから足にタックルをしているが、祖父から教えてもらったケンカの必勝法からきているという。
照強は「ケンカするときは殴るふりして、相手の足を取って馬乗りになってシバけと言われたので」と話し、一同を驚かせた。
他にも、力士たちが絶対の自信を持っておススメする、白米に合うこだわりのお取り寄せグルメの紹介や、女子ゴルフの河本結選手が歌う動画から始まった「アスリートシンガープロジェクト」も行われ、歌唱力に自信のあるアスリートが登場。
YouTubeで名だたるアーティストが挑戦する話題の「THE FIRST TAKE」を模し、歌の実力を見せてもらう企画では、トライアストンの阿部有希選手、女子野球の加藤優選手、総合格闘家の太田忍選手が参戦し、自慢の歌声を披露した。
(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)