格安競争に楽天モバイルが“新たなのろし”

コロナ対策による混雑緩和の影響もあってか、来店客がまばらな楽天モバイルの店舗。
そんなコロナ禍を吹き飛ばす新たな料金プランが29日、発表された。


楽天・三木谷会長兼社長:
常識をひっくり返すということを目標に、あらゆる人に安価で高速で品質の良いネットワークを提供するということを目標にしております。1GBまではなんと0円。3GBまでは980円。

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これまでに大手3社が発表しているデータ通信量20GBの新プランは、5分以内のかけ放題をつけると2,980円で横並びとなっている。

楽天モバイルはすでに月額2,980円でデータ通信量の制限がないプランを提供しているが、今回の新プランでは、

・0~1GB以下は無料
・1~3GBまでは月額980円
・3~20GBまでは1,980円
・20GB以上は2,980円


となり、実際のデータの使用量に応じてさらに料金が値下げされるという。

料金以外にも各社のサービスに注目

では実際に、それぞれの料金でどのぐらいインターネットを利用できるのか。

総務省が作成した目安によると、1GBの場合はニュースサイトなら3300ページほど、動画の場合は2時間から3時間ほどの視聴が可能。
3GBは6~9時間の視聴が、20GBの場合は40~60時間ほどの視聴が可能だという。

街の人にどのぐらいデータを使っているか聞いてみると…


10代女性:
私は結構使うタイプなので、8(GB)くらいいってました。

20代女性:
使っても3GBくらい。

20代女性:
基本的に自宅のWi-Fi使っちゃうのであまり使わない。


総務省の発表したデータでは、20GB以上使っているユーザーは11%。
50%が2GB以下しか使っていないため、今回の楽天料金プランは多くのユーザーにとって魅力的なものとなりそうだ。

携帯ジャーナリスト・石川温氏:
昨今テレワークも増えていて、自宅ではWi-Fiが繋げられるという人からすると、毎月の維持費がかなり安くできるプランになっていると思います。


加藤綾子キャスター:
大手に対抗する形での料金を発表した楽天ですけれども、これまでに発表されているdocomo、SoftBank、auの3社の料金はほぼ横並び。選ぶには料金以外もポイントとなってきそうだなということで、各社のサービスに注目しました。


docomoはアニメやコミックなど若者向けのコンテンツを充実させており、SoftBankはYahoo!ショッピングやZOZO、PayPayなどネット事業の拡大を進めていて、スマホ1つで生活が完結できる。
一方、auは動画配信サービスなどのエンタメに力を入れている。

加藤綾子キャスター:
このような各社の強みでキャリアを選ぶのもひとつの目安になってきそうですね。

明治大学・齋藤孝教授:
まずは自分が何を望んでいるのか、己を知るというのが…プラスアルファのサービスによって違うものなんですね。

加藤綾子キャスター:
あとは、申し込みがオンラインのみでということで、そこを分かりやすくしてほしいものだなと思います。

(「イット!」1月29日放送分より)