コロナの基本情報学べるeラーニングが公開

1月8日から東京・千葉・埼玉・神奈川の1都3県に発令された緊急事態宣言。次いで14日からは、大阪や兵庫をはじめとした2府5県に対しても追加発令されることとなった。

依然として猛威をふるう新型コロナウイルスだが、そんな中、株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)が、コロナ対策を解説するeラーニングコンテンツを期間限定で無償公開している。

公開されているのは、

・正しい情報であわてずに!「新型コロナウイルス対策」
・正しい手の洗い方・正しい手指の消毒
・正しいマスクの着け方・外し方


の3本のコンテンツ。

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「正しい情報であわてずに!『新型コロナウイルス対策』(3分20秒)」では、発熱・せき・味覚障害といった症状が出ることや、濃度70%以上のアルコール消毒で感染力が失われること、不特定多数が触れるドアノブやつり革などの感染経路への注意、また感染が疑われるときの相談先など、基本的な情報がまとめられている。

続いて、「正しい手の洗い方・正しい手指の消毒(1分7秒)」で紹介されている正しい方法は以下の通り。

正しい手の洗い方は…
(1)水でよく手を濡らした後、せっけんをつけて手のひらをよくこする。
(2)手の甲を伸ばすようにこする。
(3)指先と爪の間を念入りにこする。
(4)指の間を洗う。
(5)親指と手のひらをねじり洗いする。
(6)手首を洗う。
(7)流水でしっかり洗い流し、清潔なタオルなどでふき取る。

正しい消毒の仕方は…
(1)消毒薬を約3mL手のひらに取る。
(2)両手の指先、手のひら、手の甲、指の間、親指、手首にすりこむ。

この際、消毒薬が乾燥するまですりこむのがポイントとのことだ。

最後は「正しいマスクの着け方・外し方(25秒)」。こちらで紹介されている正しいマスクの扱い方は以下の通り。

正しい着け方は…
(1)鼻と口の両方を確実に覆う。
(2)ゴムひもを耳にかける。
(3)隙間がないよう鼻まで覆う。

正しい捨て方は…
(1)マスクの表面に触れないよう、ひもを持って外す。
(2)ビニール袋や蓋のついたゴミ箱などに密閉して捨てる。
(3)マスクを捨てた後はせっけんで手を洗う。

これらはいずれも首相官邸ホームページや厚労省、国立感染症研究所などから発信されている情報をまとめたもので、本来はJMAMが法人向けに発信している「eラーニングライブラリ®」(※株式会社日本能率協会マネジメントセンターの登録商標)という有料サービスで見ることができるもの。これを2月28日までの期間限定で無償公開しているのだ。

紹介されているのは全て基本的な情報だが、長引く「Withコロナ生活」の中で“慣れ”が生じ、外したマスクをテーブルに放置してしまったり、店の入り口に設置されている消毒液を“スルー”してしまったり…ということはないだろうか。

緊急事態宣言による約1カ月間での感染の封じ込めが大きな目標となっている中、今一度しっかりチェックしたい情報が詰め込まれたこのコンテンツ。

どのような点に留意して制作したのだろうか? JMAMにお話を聞いた。

「今一度“うつらない、うつさない”ための知識を」

――このコンテンツは有料期間も含め、これまでにどれくらいの人が利用している?

2020年12月末までの累計で、19,100名です。該当コンテンツは、2020年4月にリリースしております。

――緊急事態宣言に伴って内容の更新などは行われた?

今回の緊急事態宣言の再発令にともなう更新はしておりませんが、2020年12月25日に改訂を実施しております。

主な改訂箇所は
(1)データの更新
・世界の感染者数および死亡者数を最新データへ更新

(2)注釈の追加
・「症状が出ない場合もある」という注釈を追加
・「抗ウイルス薬として有効性が確認された薬は今のところない」という注釈を追加
・「70%以上のエタノールが入手困難なときは60%台のエタノールを使用した消毒でも問題ない」という注釈を追加

(3)単語の追加および表現の修正
・症状の一例として「嗅覚・味覚障害」を追加
・感染リスクが高くなる3つの条件の説明に「3密」という単語を追加
・感染リスクが高くなる3つの条件の表現をそれぞれ以下のとおり修正

「換気が悪い密閉空間」→「換気の悪い密閉空間」
「多くの人が密集する空間」→「多くの人が集まる密集場所」
「互いに手を伸ばしたら届く近距離での会話や発声」→「近距離での会話や発声をする密接場面」

(4)その他・感染リスクが高くなる5つの場面をイラストで挿入

注釈が追加された、薬に関する情報

収束の見通しが立たない状況の中、「重要となるのは、今一度“うつらない、うつさない”ための正しい知識を身につけることです」と話すJMAM。今回の無償公開にあたり「ご視聴いただくご自身はもちろん、大切な方を守るために活用してほしい」とも語っている。


――今後、新型コロナウイルス関連のコンテンツの拡充予定はある?

弊社「eラーニングライブラリ®」には、昨今、社会課題として取り上げられている「健康経営」に関するテーマもラインアップされています。その健康経営のテーマのひとつとして、「感染症を理解する」というコースを2021年4月にリリースさせる予定です。

このコースでは、そもそも感染症とはなにか、予防のために普段から心掛けておくべきことなど感染症全般に対する基本的な知識の習得を目指します。

また、既存のコンテンツに関しても、状況に合わせ随時更新をしていく予定です。弊社eラーニングライブラリ®では、従来のビジネス系コンテンツの拡充だけではなく、社会が直面している課題の解決に向けたテーマについても取りあげていきます。
 

新しい生活様式はすでに馴染みつつあるものの、改めて基本的な感染対策を確認して行うことで、一刻も早い新型コロナウイルス終息への道を開いていきたい。
 

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