全日本フィギュア選手権は27日、女子フリースケーティングが行われ、紀平梨花選手が連覇を達成した。

27日放送のフジテレビ「S-PARK」にメダリスト3選手が生出演。
自身の演技を解説してもらいながら振り返る。

ショートプログラム6位からの逆転表彰台となった、3位の宮原知子選手(22)。

宮司愛海アナウンサー「有名な選手たちがたくさん滑ってきた『Tosca』という曲。どんな気持ちで滑り始めましたか?」

宮原知子選手「今シーズン始まってから、ことし最初で最後の試合で初披露のフリーだったんですけど、とにかく初めて滑るフリーで、自分も初めて試合でやる、それをとにかく楽しもうと思って、どんな失敗をしても全部を受け入れようと思いました」

最初のジャンプ、トリプルルッツ+トリプルトゥループ。

中村光宏アナウンサー「最初のコンビネーション、やはりポイントだったと思いますが、振り返っていかがですか?」

宮原知子選手「いいジャンプとは言えないので、まだまだ改善は必要ですけど、とりあえず何とかスタートはきれたかなという感じです」

そして、続くダブルアクセルについては...

宮原知子選手「普通のダブルアクセルかなぁって(笑)」

続いてのトリプルループは、ショートプログラムで2回転となったジャンプ。

宮原知子選手「ここはもうショートで失敗したので、ここは絶対跳びたいと思って、なんとか踏ん張りました」

宮司愛海アナウンサー「ここまでジャンプは全て着氷。のっていけましたか?」

宮原知子選手「そうですね。最後まで油断ができないフリープログラムなので、もう最初から最後までずーっと緊張しっぱなしのフリーでした」

中村光宏アナウンサー「指先まで意識されているなという印象を強く受けますが、強さと美しさと、静かな部分と激しい部分と、どういった思いで滑りましたか?」

宮原知子選手「曲の中でめりはりも大事になってくるプログラムなので、感情を表には出さないといけないんですけど、ジャンプの時は冷静にならないといけない、そういう難しさがまだ自分の中であるので、そこはまだまだ頑張りたいところです」

トリプルフリップ+ダブルトゥループ+ダブルループの3連続ジャンプは...

宮原知子選手「ジャンプ、全部そんなによくはないので、まだまだ課題はたくさんあります」

スピンとステップが、すべてショート・フリーともにレベル4だったのが宮原選手ただ1人。

宮司愛海アナウンサー「ご自身ではどう評価されていますか?」

宮原知子選手「スピンは特に、ジャンプに加えて、これまで以上に速く回るということを意識して、たくさん練習量を増やしたので、その成果を出せてよかったなと思います」

ダブルアクセル+トリプルトゥループは、2つ目のトリプルトゥループで転倒。

宮原知子選手「もうこれで最後と思ったら、すごく足に力が入ってしまって。こけました、はい(笑)」

ステップシークエンスは、出来栄え点プラス1.95。

中村光宏アナウンサー「ステップシークエンスでこだわった部分は?」

宮原知子選手「曲がとにかく盛り上がっていくところなので、滑り負けしないように、そこを特に意識して滑りました」

宮原選手は、試合後のインタビューで「試合がなかった中で、いろんな練習...すみません...」と涙を流し、「模擬試合をしたりとか、いろんなことを自分なりに考えながらやってきたので、思い切り演技ができてすごくよかったです」と語った。