カメラの前で公用車から降りた茨城県大井川和彦知事。その公用車を私的に利用した疑惑が取り沙汰されている。

この記事の画像(11枚)

私邸への移動に公用車を使用

ーー私的利用との認識は?

茨城県大井川和彦知事:
全くございません

2017年に就任、初登庁の際にも公用車で現れた大井川知事。
経済産業省の官僚を経て、マイクロソフト日本法人の執行役常務やニコニコ動画を運営するドワンゴの取締役を歴任してきたスーパーエリートだ。

その大井川知事に突如浮上した”公用車私的利用疑惑”。

大井川知事は、茨城県水戸市内に住む一方で、千葉県浦安市に家族が住む私邸を持っている。
職場である茨城県庁からの距離は、県をまたいで約120キロ。この移動に公用車を使っていたことが”私的利用”にあたると報じられたのだ。

電車で移動すると2時間以上タクシーでも約1時間50分、3万8000円近くの料金がかかる距離だ。

「移動中も公務を行っている」

茨城県民にこの公用車の使い方は”あり”なのか”なし”なのか聞いてみた。

県民A・「なし」:
自分の車で帰ればよくないですか

県民B・「なし」:
難しいですよね…公用車を使ってというのは厳しいかな。
浦安市っていうのがどうかなと、家族でのそういう(会う)時間に使われたのであれば。
大井川知事になってよくなったとの話はたくさん耳にしたので、すごく残念

県民C・「あり」:
公務の帰りに…、家に帰るまでが公務じゃないんですけど、私的な生活があった上での公務

県民D・「あり」:
(浦安市に行く前に)仕事をやっているんですよね、だったらしょうがない。千葉に奥さんや子どももいるし

茨城県の説明では、大井川知事が公用車で私邸に帰ったのはここ1年間で23回。
うち16回は、公務で東京都内に立ち寄った後に私邸に向かっており、茨城県庁から直接私邸に向かったのは残りの7回としている。

茨城県の規定では「原則として公務で使用」と定められている公用車。では、家族が住む私邸への120キロの移動は公務にあたるのか。

茨城県の回答はこうだ、「出発地点、到着地点のいずれかが公務にあたる場合は、公務で使用しているという認識。移動中も公務を行っている」

茨城県大井川和彦知事:
私的利用に当たらないと思っています。
私どもは不適切だとは考えていなかったが、いろいろ批判もあるでしょうから、見直し(の必要)があるのであればしっかりと見直していきたい

(「イット!」12月16日放送より)