捨てられてしまう食品で、みんなが“幸せ”を得られるように。

環境省が2017年に発表した「食品廃棄物等及び食品ロスの発生量の推計値」では、日本の食品廃棄物等は約2,550万トン。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は約612万トンと推計されている。

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こうした食品ロスを減らすためにヨーロッパの取り組みに着目したのが、株式会社CoCookingの代表取締役・川越一磨さん。

食べることが好きで、特にお米が好きだという川越さんは、「飲食店に8年半ほど勤務していたことがあります。やはり、毎日毎日大量の食べられるものを捨ててきて、どうしたもんかなというのはずっとあった」と語る。

その気持ちがきっかけとなり、余った食品を売買するフードシェアリングアプリ「TABETE(たべて)」を2018年から展開。2019年からアプリを利用している店では、その日に余りそうな商品の情報を投稿し、6割ほどの価格で夕方から販売しているという。

「TABETE」を導入している店のスタッフは、「0円から多少なり売り上げの金額が上がるのはありがたいところです」と話す。

“駅ナカ”で新事業も

さらに、新事業となる「レスキューデリ」もスタート。“駅ナカ”で売れ残ったパンやお弁当を買い取り、深夜や早朝勤務をする駅の従業員に3割ほどの値段で販売している。

「捨てられてしまう食品」でみんなを幸せにしたいという思いを抱く川越さん。

「人と人とのつながりみたいな。お得で、かつ(捨てられてしまう商品を買った人が)“自分ちょっといいことしたな”と思ってくれたり、みんながハッピーになればいいかなと思っています」

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