熊本地震で寸断された熊本の“大動脈”JR豊肥線が全線開通へ

熊本地震で寸断されていた阿蘇へと通じる「大動脈」が復活した。

林田雪菜キャスター:
今回は私、林田雪菜がJR豊肥線を使って阿蘇への日帰り旅に行ってきました。復興へ向かう阿蘇の魅力を改めて紹介します

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林田雪菜キャスター:
肥後大津駅に来ています。熊本地震から約4年半、2020年8月にようやく全線開通となったJR豊肥線。きょうは、こちらから阿蘇方面に向かって阿蘇の日帰り旅をしたいと思います 

「大動脈」の復活に沸く阿蘇の魅力を再発見しようと、肥後大津駅から普通列車で阿蘇駅に向かった。運賃は570円。所要時間は約50分。

林田雪菜キャスター 
この音ですよ。この汽笛の音もいいですよね

途中、立野駅の先では、急こう配をジグザグに登っていく名物の「スイッチバック」も体験した。 

林田雪菜キャスター: 
見えてきましたよ。来年3月に完成予定の新しい阿蘇大橋です。高さもありますし、ほとんど形はできているような状態ですよね

また、反対側の車窓からは地震で大きく崩れた斜面の様子を間近で見ることができる。

林田雪菜キャスター:
列車に乗っていると、地震からの歩みが見えてきますね

雄大な大自然や地元ならではのグルメを満喫できる阿蘇中岳

阿蘇市内に入ると、右側には阿蘇五岳、左側には外輪山の姿が…。
阿蘇ならではの雄大な景色が広がる。

阿蘇駅に到着し、まずは阿蘇中岳に向かう。 
阿蘇駅からは直通の路線バスが出ている。

林田雪菜キャスター: 
どうですかお客さんは? 

産交バス阿蘇営業所・村上彩香さん: 
徐々にではあるけど、戻りつつあります

新型コロナの影響で、海外からの観光客がゼロとなり利用者は一時、前の年の1%まで落ち込んだという。
火口見学が再開となった9月からは、徐々に利用者も増え、現在は3割程度まで回復している。 

産交バス阿蘇営業所・村上彩香さん: 
牛や馬の放牧、米塚など、雄大な景色が広がっているので、車窓からの眺めも見どころの一つ

林田雪菜キャスター:
今年9月に火口見学が再開した阿蘇中岳第一火口に来ています。火口からは噴煙が上がっています。硫黄の香りと周りの岩肌がダイナミックな感じで自然の雄大さを感じられます

8月に、噴火警戒レベルが「1」に引き下げられた阿蘇中岳では、約1年4カ月ぶりに火口見学が再開、多くの観光客が訪れていた。

林田雪菜キャスター: 
草千里に下りてきました。続いてこちらでは、阿蘇の魅力がぎゅっとつまったグルメをご紹介します

阿蘇火山博物館内に、2020年6月にオープンしたレストラン「きくや」で、看板メニュー「阿蘇高菜あか牛丼」をいただいた。 

林田雪菜キャスター: 
口に入れた瞬間に高菜の風味が広がります。あか牛は、かめばかむほど旨味が出て、ご飯が高菜飯になっていて、あか牛と高菜の相性が抜群です

きくやの店長: 
この草千里の土地に名物料理を作りたいという気持ちがありまして、店の母体が漬物店なので、高菜飯であか牛丼にしたら面白いのではないかと考えた

新たなメニューとして味噌・醤油の老舗である「山内本店」などと一緒に開発した。

林田雪菜キャスター:
斬新な感じで、阿蘇がぎゅっと詰まっていますね。すごいおいしいです

きくやの店長:
北側復旧ルートと既存の国道57号線の開通で、徐々にアクセスが良くなりますので、だいぶ期待しています

続いては、地震からの復興のシンボルの一つ、阿蘇神社。

林田雪菜キャスター: 
現在復旧工事が進められています。向かって右側が楼門、左側が拝殿です。拝殿は来年の6月ごろには完成が予定されているということです。楽しみです

また、神社の隣にある門前町商店街には、豊富な地下水を生かした「水基」と呼ばれる水飲み場が設けられている。
商店街の散策には、「ウォーキングバイシクル」と呼ばれる乗り物がおすすめ。
立ちこぎの要領でペダルを踏むだけ、電動アシスト機能付きで、軽い力でスイスイ進む。

この乗り物は門前町商店街のほか、阿蘇駅と内牧商店街でも貸し出している。 

国道の復旧でより利便性高まる阿蘇地域 さらなる復興に期待 

最後は道の駅・阿蘇。
こちらでは、九州・沖縄地区で2位に輝いたソフトクリームをいただいた。

林田雪菜キャスター: 
おいしい! 濃厚です

国道57号線も復旧したことで、道の駅・阿蘇には多くの観光客が訪れ、このソフトクリームを買い求める人の列ができていた。

道の駅 下城卓也マネージャー:
(国道57号線が)開通して、トンネルも通れるようになりますので、より利便性が上がるということで、阿蘇地域の皆さんが期待している。ぜひ来てもらいたい

熊本地震から4年半、大動脈が復活した阿蘇。
復興の息吹を感じに出かけてみてはいかがだろうか。

(テレビ熊本)