実りの秋に注意が必要となるのがクマの出没です。山あいを走る電車の線路を点検する際にクマを目撃することが増えていて、その対策として現在進められているのがロボットの開発です。
新潟県魚沼市の山あいを走る只見線の線路。
線路の向こうから歩いてくるのは4足歩行型のロボットです。人の歩きに合わせて進みながら、ときおり大きな音を発しています。
これは只見線の工事に合わせて行われたロボットのテスト走行。
ロボットを開発したのはJR東日本管内で線路のメンテナンスを担う東鉄工業です。
【東鉄工業 線路技術・DX推進部 住谷寿 上席主任】
「社員が線路の巡視を行っている。その際、線路にクマを寄せつけないように何か対策ができないかということで、社員の命を守るための技術開発をしている」
近年、線路に異常がないか見て回る巡視の際にクマを目撃するケースが増加。作業員の安全確保が課題となっているということです。
ロボットは前と後ろにセンサーがあり、作業員と一定の距離を保ちながら線路の上を歩きます。
そして、犬の鳴き声やガラスの割れる音など野生動物の嫌がる15種類の音を30秒に1回、ランダムに鳴らし、人の存在を知らせることでクマの接近を防ぐということです。
【JR東日本新潟事業本部保線技術ユニット 粟野壽一 サブマネージャー】
「巡視者が巡視に専念できる、クマの心配をしないで仕事に専念できるような、そんな存在になってもらえればいい」
また、このロボットは災害時の被害調査でも活用が期待されています。
【東鉄工業 線路技術・DX推進部 住谷寿 上席主任】
「豪雨災害で線路が流出している線区もある。人と歩けないところも(ロボットが)先に現場調査を遠隔でできるように、4足歩行のロボットを導入した」
東鉄工業は来年春に現場でのロボットの導入を目指しています。
