長野県にある亀裂の入った巨大な岩「竜の割石」。人気アニメの主人公が真っ二つに斬った大岩にそっくり!と話題なのですが、この岩を割ったのは主人公・炭治郎ではなく…「天気」が大きく関係していたのです。天達気象予報士が解説します。

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“光の柱”が出現!北海道から冬のレア現象

寒さが進む中、北海道から届いたのは、冬ならではのレア現象です。

写真に写されていたのは、夕日の上から伸びる“光の柱”。寒くなるとできる「サンピラー」という現象です。

空気中に浮遊している氷の結晶に太陽光が反射して起こるのですが、条件が揃わないとなかなか出会う事の出来ないレア現象。
①晴れた日であること、
②風が弱いこと、
③しっかりと冷え込んだ気温であること、
この3つの条件を満たしたときだけ見ることができます。

人気アニメにそっくり“あの岩”にも寒気が影響!?

レアさで注目を集めているのは、サンピラーだけではありません。
長野県須坂市に、いま子供たちから絶賛大注目を集めている場所があります。

「坂田山共生の森」にある「竜の割石」と呼ばれる岩です。岩の前には、刀を構える少年の姿…。

そう、今、大人気のアニメ「鬼滅の刃」に出てくる岩にそっくり!と人気を集めているのです。

アニメの中では主人公が刀で一刀両断しましたが、この「竜の割石」を割ったのは…「お天気」!いったいどういう事なのでしょうか?

1~2ミリの亀裂から…“一刀両断”されたワケ

「坂田山共生の森を愛する会」の理事長である清水さんに教えて頂きました。

この岩は元々、山の斜面にあった岩。70年以上前に転がり落ちてきて、その衝撃で当初はわずか1~2ミリの小さな亀裂が入ったそう。

ここに年々、雨が降る事により染み込みます。そこでポイントになってくるのは、長野県の冬の寒さ。

寒さにより、亀裂の中の水が凍ります。すると…。

凍った水は体積が増え膨張。自然と亀裂を押し広げることになり、今のように大きく亀裂が入ったということです。

「雨」と「冷え込み」によって、岩は割れていたのです。

「#あまダネ」きょうの一枚は…

京都の左京区から写真を送って頂きました。11月19日に撮影されたものですが、葉っぱが美しく色づいて、紅葉が進んでいる事が分かります。

あまダネ!では、みなさんからこうした『季節の絶景動画や写真』のほか『不思議な現象を捉えた写真』『お天気のギモン』などを募集しています!公式ツイッターで「#あまダネ」をつけて投稿頂くか、公式HPまでお寄せください。

(とくダネ!『あまダネ!』11月25日放送)

とくダネ!
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