物価高騰対策として鹿児島市が市民に配布したプリペイド型ギフトカード。8月末時点で総額の76%にあたる22億円が利用された一方、残り約7億円がいまだ使われていない。有効期限は9月30日。「残高が分からない」「使い切っていないと思う」――そんな声が市民から上がる中、期限内に全額使い切るための方法を改めて確認したい。
街の声に見える「残金問題」
記者が街頭でギフトカードの使い道を尋ねると、「生活用品に使った」「お米を買った」「食料品」「早くに全部使った」と、すでに活用済みの市民がいる一方で、気になる声も聞こえてきた。
「残高が出なくてちょっと苦労した」「使い切っていないと思う。残高が分からない」
このように、中途半端に残ってしまった残金への戸惑いが多くの市民に共通する悩みとなっている。鹿児島市のホームページには「期限内に最後の1円までご利用ください」との文字が掲載されており、市としても使い切りを強く呼びかけている状況だ。

残高の確認方法と「現金併用」の活用術
では、どうすれば使い切れるのか。鹿児島市が例として挙げるのが、現金との併用払いだ。
まずギフトカードの裏に記載されている2次元バーコードを読み込むと、残高を確認できる。9月8日時点でギフトカードが使える店舗は354店舗。このうち約8割の店舗で現金との併用が可能となっている。


たとえば残高が1593円のカードで2144円の買い物をした場合、レジで「ギフトカードに○○円入っているので、その分はカードで、残りは現金でお願いします」と伝えるだけでよい。このひと手間で、端数まで無駄なく使い切ることができる。

店舗側も「声かけ」に動く
利用できる店舗の側にも変化が起きている。お茶の美老園・国本裕加子店長はこう話す。
「最近またギフトカードを利用する人が増えてきている。鹿児島市から利用できる店舗に連絡があり、9月30日までなのでお客さんへ『声かけをお願いします』とメールが来た」
市と店舗が連携して利用促進に取り組んでいる様子がうかがえる。期限が迫るにつれて利用者が増加傾向にあるのは、こうした働きかけの成果とも言えるだろう。
9月30日が期限、使わないともったいない
約7億円という未使用残高は、市民一人ひとりにとっても決して小さな金額ではない。有効期限まで残り2週間を切った今、まずはカード裏の2次元バーコードで残高を確認し、近くの対応店舗で現金と組み合わせながら使い切ることが最善の策だ。食料品や生活用品の購入はもちろん、街の個店での利用も地域経済の後押しにつながる。使わないともったいない――期限の9月30日までに、最後の1円まで賢く活用したい。

