毎月23日は「ふみの日」。手紙の楽しさを伝えようと1979年に旧郵政省が定めた「ふみの日」は今もさまざまな手紙に親しむ活動が行われている。今回は思わず手紙を出したくなる手紙の楽しみ方を紹介する。

相手のことをじっくり思いながら、自分の本音も書く

今回、手紙の魅力を教えてくれるのは、早坂睦子さん。日本郵便が認定する「ペンフレンドクラブアドバイザー」として、学校で手紙の書き方を教えたり、講師向けのワークショップなどを開催している。

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早坂睦子さん:
手紙は相手のことをじっくり思いながら、自分の本音も書くことができるのが魅力だと思います。「会えないけれども元気ですよ」「お母さんとお父さんのこと心配していますよ」と手紙で伝えるのも良いんじゃないかなと思います

手紙の基本構成は4つのブロック

まずは、手紙の基本構成。手紙は「前文」「主文」「末文」「後付け」と4つのブロックで構成されていて、それぞれに役割がある。

早坂睦子さん:
最初に「前文」。季節の言葉・相手の健康を気遣う言葉になります。相手の名前が出た方が、相手の方がうれしいので、出るように文章を作っています

早坂睦子さん:
そして「本文」。伝えたいことを書きます。事実と感想と喜びと。具体的に書いた方が良いと思います

梅島アナウンサー:
ただ「ありがとう」と言われるより、うれしいかもしれないですね

「末文」では、お別れのあいさつをする。「また会いましょう」など、前向きなコメントを入れるのがポイント。

最後、「後付け」には日付と名前を書く。相手の名前は自分より上に、少し大きめで記入。この4つの役割を抑えることで、読みやすく、気持ちの伝わる手紙になる。

早坂睦子さん:
実際会っていないところを想像して書くので、相手の健康とか幸せを願って書くのがお便りなんですよね

下手でいい。下手がいい。「絵手紙」のススメ

早坂さんは手紙の書き方を教える以外に、こんな活動もしている。それが、日本絵手紙協会の公認講師。

早坂睦子さん:
墨と筆を使って、絵のある手紙を書いて広げている

梅島アナウンサー:
墨を使って書くんですか

早坂睦子さん:
手紙ですから、気持ちを伝えるものなので失敗もないし、上手下手もない。下手でいい。下手がいい。ありのままの自分で良いんです

早坂さんに背中を押されて、私も挑戦してみることに。

早坂睦子さん:
絵手紙ってね、手紙ですので誰に書こうかなと思いながら書くと良いんですよね。きょうは誰に書きましょう?

梅島アナウンサー:
じゃあ、スタジオの寺田さんに書きたいと思います

準備するものは、こちら。墨は淡い色が特徴の「青墨」がオススメ。どの道具も、文房具店で購入することができる。

早坂睦子さん:
筆を紙に対して垂直になるよう、まっすぐに。穂先はすれるような感じで、線を引いていきます

梅島アナウンサー:
こんな不安定な持ち方なんですか

早坂睦子さん:
ブレたら、それは味になりますので

この不安定さが味となり、温かみのある文字や絵を生み出す。

今回は、来年の干支「丑」にちなんで「赤べこ」をモチーフにして書いていく。

梅島アナウンサー:
うわ、緊張する。ちょっと待って。これなんだ…?これ赤べこになるのかな?

早坂さんが見守る中、輪郭を描き上げ、色付け作業。そして最後、絵に合う言葉を添える。寺田アナウンサーのことを思って…。

梅島アナウンサー:
できました~!

早坂睦子さん:
緊張感がこっちまで伝わってきました

梅島アナウンサー:
緊張の一枚です。どうです?先生

早坂睦子さん:
すごい。素晴らしい。なかなか、かわいらしい赤べこさんだと思います

梅島アナウンサー:
本当ですか。では、私の絵手紙を寺田さんに届けたいと思います

寺田アナウンサー:
届きました!梅島さんからの絵手紙。うれしくて涙がでます。この文字の大きさと赤べこの大きさが、梅島さんの元気なパワーが伝わってくる

梅島アナウンサー:
赤べこには疫病除けの言い伝えがあるとのことで描きました。筆使いの関係で、字がたくさん書けなかったので「祈る」と省略しましたが、寺田さんのご健康をお祈りしています

寺田アナウンサー:
ありがとうございます。うれしい

(仙台放送)