海や川に流された人を早期に発見する、GPS機能を備えた救命胴衣システムを巡り、漁業者への活用も視野に入れた議論が宮城県南三陸町で進められています。
このシステムは、GPSが組み込まれた救命胴衣の位置情報などを管理・運用できるもので災害時に行方不明者の早期発見につなげようと東京の民間企業が南三陸町と協定を結び開発を進めてきました。
一方で、このシステムを簡略化し、漁師などに活用する議論も地元の漁協と進められています。
これまでの議論では、GPSは救命胴衣ではなく、漁師が着るかっぱに取り付け、海に転落した際は仲間の船に情報が提供される形で検討が進められています。
県漁協志津川支所 行場博文運営委員長
「海に落ちた場所が分かるのは画期的。比較的安価で、広く普及する態勢をとってもらいたい」
GPS付き救命胴衣開発 G72災害支援プロジェクト 有馬朱美代表
「色んな形で応用して、活用してもらえればありがたい」
今後は、GPSをかっぱに取り付ける方法などが決まり次第、海で試験運用が行われる見通しです。