核兵器の使用や実験による被害者の支援や環境修復に関する初めての国際会議が国連で開かれ、日本から出席した被爆者が「これ以上ヒバクシャを増やしてはならない」と呼びかけました。
アメリカ・ニューヨークの国連本部で1日、開催された会議はカザフスタンとキリバスが共同で議長を務め、マーシャル諸島など核実験の影響を受けた国も参加しました。
会議では1歳の時に長崎で被爆した被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の和田征子事務局次長(82)が英語で演説し、「核兵器は正義の力でも力の源でもない。我々は今、核兵器を所有していても戦争を終わらせることはできないという現実を目の当たりにしている」と述べ、核兵器が使用されれば「どの国、どの国際機関にも救済のすべがない」と訴えました。
和田事務局次長はまた、自身の母親が長崎への原爆投下後に多くの遺体が火葬される様子を目にして「人はごみのように焼かれるために生まれてきたのではない」と語っていたことや、毎年8月になると、当時の匂いを思い出していたとのエピソードを紹介しました。
そして、最後に「グローバルヒバクシャをこれ以上増やしてはならない」と呼び掛け、スピーチを締めくくりました。
会議にはロシアや中国などの核保有国も参加しましたが、発言の機会はありませんでした。
