台風などの課題も
今回の実験で「空飛ぶ基地局」は太平洋を渡るという目標を達成できた一方、日本ならではの課題もある。

ソフトバンク ユビキタスネットワーク企画統括部 上村征幸統括部長:
台風というのは成層圏より下の高さで行われるんですけれども、それによる気圧の変化であったり、ふき抜けるような風の影響というのがありますので、近づかないほうが安心に飛行が続けられることになります。
実際に今回の実験でも、台風が接近したため、安全を優先して日程を前倒しした。
実用化に向けて
「空飛ぶ基地局」を巡っては、他の通信大手も開発に乗り出している。
通信大手4社に「空飛ぶ基地局」が大規模災害時の通信手段として有効と考えるかたずねたところ、開発を進める2社(ソフトバンク、ドコモ)が「十分有効」とした一方、ほかの2社(KDDI、楽天モバイル)は「判断できない」と、答えが分かれた。

KDDIは、「運用コスト」や「技術面」を含め、「様々な課題」があると回答。楽天モバイルは「空飛ぶ基地局」とは別に「高速通信ができる低軌道衛星のプロジェクトを進めている」と答えた。
今後30年以内に「60~90%程度以上」の確率で起きるといわれている南海トラフ地震は、今日明日発生してもおかしくないとされている。

災害が多発している日本。政府も「空飛ぶ基地局」の実用化に向けて制度の整備などに力を入れているが、理想的な運用のために一層の開発と研究が求められている。
(「イット!」9月2日放送より)

