日本で初の実証実験
8月9日、この「空飛ぶ基地局」が実証実験のため日本に出発した。1万キロ以上離れた日本にたどり着けるのか。
記者:
追跡サイトによりますと、アメリカを出発した機体は現在ハワイ沖を飛行中です。

太平洋を渡り、2週間後の23日、日本付近に到着した。高知県沖では同じルートを繰り返し飛んでいて、飛行を制御できていることが伺えた。

その頃、SNSでは「未確認飛行物体 確認」「上空に光る物体を発見。UFOかな?」「今日も、飛んでる。マジで正体不明なんだけど・・・」などと話題に。
取材班が高知県の室戸岬に向かい、カメラを空に向けた。
カメラマン:
…いたっ!

日本の上空で「空飛ぶ基地局」の姿を初めて捉えた。
機体後部のプロペラがくるくる回転し、ゆっくりと進んでいる。地上では、「空飛ぶ基地局」と通信の実験を行う準備が進められていた。
南海トラフ地震を想定
今回、高知県で実験を行ったのは、甚大な被害が出ると懸念される「南海トラフ地震」を想定したため。携帯電話の基地局のおよそ7割が、停電などで通信できなくなると予測されている。
「空飛ぶ基地局」の通信範囲は最大で直径200キロ。四国のほとんどが収まる。

災害時は「空飛ぶ基地局」を被災地の上に飛来させ、上空と通信ができる地上設備を設置する。これで、携帯電話などの通信が普段と同じように可能になるという。
記者:
空飛ぶ基地局、上空に浮かんでいるのが見えます。細長い機体です。肉眼でも見えるんですね。その空飛ぶ基地局を経由して、動画がスムーズに再生できるのが確認できます。

さらに、リアルタイムで双方向の通信が必要な「ビデオ会議」も、滞りなく会話できた。
すでに、複数の通信大手は圏外でも「衛星」を使って文字情報を送れるサービスを導入しているが、この「空飛ぶ基地局」により、大容量の通信や通話も可能になる。

ドローンで撮影した被災地の状況をいち早く伝えることも想定している。

