爆破ロケにカーチェイス…コロナ禍でド迫力のアクション撮影

目指すは海外作品など大型映画のロケ誘致。
解体予定の施設を活用して、大量の火薬などを使ったド迫力のアクションシーンが佐賀・嬉野市で撮影された。

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2019年に移転し、解体予定となっている旧嬉野医療センター跡地。
この大規模な施設を活用して行われたのが、「爆破ロケ」。

このプロジェクトは、海外作品など大型映画の国内ロケ誘致を目指す内閣府が、地域の魅力を世界に発信する「クールジャパン」の一環として進めているもの。

佐賀では今回が初めてで、県フィルムコミッションがロケの候補地を探し、嬉野市や医療センターなどの協力を得て実現した。

県フィルムコミッション・島松宗一郎さん:
(佐賀県では)タイとかフィリピンとか東南アジア向けの映像作品の誘致を注力してやっていましたけど、新型コロナで動きづらい、動けないというところもあって、こういったアクションシーンを撮れるロケ地をどこか作りましょうかと

地元住民らが見守る中…大量火薬で建物爆破

プロジェクトの中心メンバーの1人で、福岡・飯塚市出身の映像作家、永芳健太さん(48)。

永芳健太さん:
これほどのスケールの土地と建物が今使われていなくて、このまま置いておくのは本当にもったいないなと

今回、永芳さんら15人のクルーが制作するのは、ロケ誘致に向けたプロモーション動画。もちろん行政や警察、消防と打ち合わせ、安全は確認済み。

ロケットランチャーを発射したように見せかけ、正面玄関前で爆破。
さらに、大量の火薬やガソリンを使って、ド派手なカーチェイス。
しまいには建物も爆破してしまう。
今回の撮影は一般にも公開され、約80人の観客が詰めかけた。

男の子:
びっくりした

女性:
迫力があってすごかった

男の子:
こわかった

女性:
すごく良い経験になりました。この子に見せたくて

狙いは大型映画のロケ誘致…経済効果に期待の声

制作する動画の狙いは、“佐賀でも大迫力のアクションシーンが撮れる”ことのアピール。

ゆくゆくは、国内ひいては海外の大型映画に県内でロケをしてもらいたい考え。

永芳健太さん:
(例えばハリウッド映画を誘致できれば)だいたい20億円ぐらいの経済効果がその地域にあるといわれてまして、それはもう本当にかつてないような大きな町おこしにできるんじゃないかなと思っています

今後、ロケ誘致につながれば地元への収入や観光客の増加も見込めるということで、嬉野市からも期待の声が上がる。

市民:
嬉野が世界にデビューできれば、市民としてこんな素晴らしいことはないなと思います

嬉野市 広報・広聴課 品川安代さん:
こういうアクションシーンを嬉野で撮れるということを、皆さんに知っていただいて、撮影とかいろんなロケの誘致につながればいいかなと思っております

永芳健太さん:
“ここじゃなければ撮れない”ような場所というところで、いろんな撮影をさせていただいて、海外のそういう制作会社に見ていただくという展開を思っております。そして、それで1本でも2本でも佐賀県に撮影が来てくれるようになれば

今回制作された動画は、12月5日 佐賀市で開かれる「クールジャパン推進会議」で披露される予定。

(サガテレビ)

サガテレビ
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