ただ、避難している一人ひとりが、相手が本当に支援者なのかを見極めるのは簡単ではありません。だからこそ重要なのが、避難所の受付と出入り管理です。
誰でも自由に出入りできる状態にならないよう、ここは避難所を運営する側にもしっかり管理していただきたいところです。同時に、避難する私たちも受付や確認のルールに協力することが必要です。
もし物がなくなったら、まず共有を
もし避難所で物がなくなったら、「こんな時に騒ぐのも…」と黙ってしまわず、まず運営本部などに伝えてください。
犯人を捜すためだけではありません。
物がなくなった、同じようなことが続いている、という情報が共有されれば、見回りを増やしたり、荷物の置き方を見直したり、次の被害を防ぐ対策につなげることができます。必要に応じて警察への相談もしてください。緊急性がある場合は110番、緊急ではない相談には警察相談専用電話「#9110」があります。
そして、避難所にいる間も忘れないでほしいのが、留守にしている自宅です。
SNSに「避難所にいます」「しばらく家に帰れません」と詳しく書くことは、自宅が留守だと知らせることにもなります。
避難している場所や家族の状況など、必要以上の個人情報を公開しないことも防犯の一つです。また、災害時は位置情報が役立つこともあるため、必ずOFFにする必要はありません。ただし、SNSや写真から現在地や自宅が特定される情報を不用意に公開しないよう注意してください。
ストレスを減らすためにも、備える
避難所では、昨日まで知らなかった人たちと一緒に生活することになります。
だからといって、周りの人を疑いながら過ごす必要はありません。
貴重品は自分で持つ。自分の物には名前を書く。スマホを置きっぱなしにしない。出入り管理に協力する。そして、何かあったら伝える。
どれも、人を疑うための対策ではありません。
できるだけ疑わずに、できるだけストレスを減らし、安心して避難生活を送るための備えだと思います。
三沢おりえ
総合危機管理アドバイザー。総合防犯設備士、防災士、危機管理士、元・硬式空手世界チャンピオン。

