【テグス】
もうひとつ、ベランダの手すり部分にテグス(ナイロンの釣り糸)を張る方法もあります。手すりの上部にテグスを水平に何本か張り、ハトがとまるのを防ぐのがこの方法です。
ハトは足や羽がテグスに触れるのを嫌がるので、それなりに効果はあります。しかし、剣山同様、効果があるのはハトが集まりはじめた初期段階だけで、やっぱり巣を作った後はテグスを乗り越えて彼らはベランダへどんどん侵入してきます。
物理的にハトの侵入を防ぐしかない!
このように、ハトはとにかくパワフルでしつこすぎるので、自分の巣を一度作ると、なにがあっても巣に戻ろうとして、死に物狂いで障害やトラップを乗り越えてくるのです。
でも、ひとつだけ有効な対策法が存在します。ハトがベランダに絶対に侵入できない環境を物理的に作ってしまうのです。「ベランダ全体を防鳥ネットで覆う方法」がそれです。
ホームセンターやネット通販等では、取り付け用の結束バンドやフック等を付属した「ベランダ用ハトよけネット」が販売されています。
ネットの選び方
防鳥ネットにはさまざまな種類がありますが、ハトの侵入を防ぎたいだけなら網目が50mmのものを、スズメなどの侵入も同時に防ぎたいなら15mm前後のものを選んでください。目が細かいほど価格は高めで、風通しも悪くなるので、ケースバイケースで選びましょう。
外からの見栄えが気になるようでしたら、ネットの色は黒がおすすめです。白や透明のネットのほうが目立たないように思うかもしれませんが、太陽光や街灯の光を受けるとキラキラ光って逆に目立ってしまいます。
黒のネットは、光を反射しないので目立たないだけでなく、紫外線を吸収するため白や透明のものと比べて劣化しにくいという利点も備えています。
完全にハトのベランダへの侵入を防ぎたいなら、結局のところ「ハトよけネットを張る方法」一択ということになるのですが、高所のベランダをネットで覆う作業は危険を伴います。さらに、壁とネットの隙間を完全に塞ぐにはそれなりのテクニックも必要になります。
高所作業に自信のない方や、張り方に不安のある方は駆除業者に依頼したほうが安全だといえるでしょう。
足立雅也(あだち・まさや)
害虫駆除や鳥獣対策を手掛ける「808シティ」代表取締役社長。
構成=中村宏覚

