さらに、ハトの帰巣本能は強く、ふんを取り除いても戻ってこようとしますので、後述する嫌がらせの対策を追加する方が確実です。
大量に堆積したふんが乾燥して手すりやフロアにこびりついている場合は、簡単にはとれないので、水を撒いて柔らかくしてからブラシでこすり取るか、高圧洗浄機を使って水で洗い流してください。乾燥したふんを、そのままヘラやブラシでゴシゴシこそげ取ろうとする人もいますが、舞い上がったふんの粉を吸いこんでしまうと危険です。
ハトのふんはウイルスなどの病原体を含んでいることもあるため、清掃をおこなう際はマスク、手袋、保護メガネ等を装着し、必ずふんにぬるま湯や水をかけてふやかしてから除去しましょう。さらに万全を期すならふんを洗い流したあとに漂白剤等を使って消毒することをおすすめします。
根本的な解決にならない対策
ふんをきれいに掃除したら、ハトをベランダに寄せ付けないための対策に取りかかりましょう。
自宅でできるハト対策にはいくつかありますが、以下の3つの方法はいずれも一長一短で、根本的解決にはならないので、その点を踏まえて検討してください。
【ハト用忌避スプレー】
まず一番お手軽なのが、ホームセンターやネット通販などで手に入る「ハト用忌避スプレー」を使う方法です。忌避スプレーにはハトが嫌うハーブやメンソール系の匂いの液体が入っているので、ハトがとまりそうな場所に吹きかけると確かにハトは寄りつかなくなります。
しかし、スプレーの効果は2〜7日程度しか持続しないため、帰巣本能が強いハトたちの飛来を完全に防ぐには、長期間にわたって根気よくスプレーを繰り返さなくてはなりません。手間がかかるうえにスプレー代も馬鹿になりません。
【防鳥スパイク】
「防鳥スパイク(ハトよけ剣山)」を使う方法もあります。ベランダの手すりや、エアコンの室外機の上など、ハトが止まりそうな場所にトゲトゲの剣山を複数設置するのがこの方法です。
ホームセンター等で市販されている防鳥スパイクのなかには、ハトが平気でまたげてしまうトゲの高さが低めの商品もあるため、購入の際は少なくともトゲの高さが11cm以上で、W字状に3~5本あるものを選んでください。
ある程度高さのあるスパイクをびっしり隙間無く設置すると、ハトの飛来は減ります。しかしそれでも完全とはいえません。
なぜなら防鳥スパイクが効果を発揮するのは、ハトが巣を作る前段階までだからです。すでに巣を作ってしまった場合、ハトたちの場所への執着がいっそう強まるため、彼らはどんな剣山であっても平気でぐいぐい乗り越えてきます。

