――なるほど。一人旅だとかえって地元の人に話しかけられたりすることもあったりして…。
ありますね。最近は首からカメラを下げているので業者と思われているのか、昔ほどではないですが、それでもけっこうあります。「兄ちゃん、兄ちゃん」って。
食べ物をいただくこともよくあって。お茶とかとってきたばかりのブドウとか。本当に優しい人たちがたくさんいる国だなあと思います。
計画は「お守り」。トラブルは受け入れる
――一人旅の頼りになる相棒といえば、度々写真にも登場する愛車でしょうか。
はい。公共交通機関がないところまでくまなく行くにはやっぱり車が頼りになりますね。愛車は三菱のランサーエボリューションという車種で、元々ラリーカーなので未舗装の道でもちゃんと走ってくれますし。本当は、自分が行くようなところは車高の高い車がいいんですけど、ああいう大きいウィングがついた車に乗りたかったんです。男の子の夢ですね。
ただ、一人旅の面白みは「自分を知らない場所にさらけ出す」ということでもあると思うので、車だとどうしてもプライベートな空間で囲われてしまっているから、「自分」が旅している感はちょっと弱いかな。その点では鉄道旅のほうがより旅情を味わえるとは思います。
――道中でトラブルに遭ったことはありますか?一人旅だと全部一人で対応しなければなりませんよね。
ガス欠しそうになって焦ったことは何度もありますね。山奥に行ってしまうとガソリンスタンドがまばらですし、自分の車は給油メーターが壊れているので、計算しながら走らないといけないので。
首の皮一枚で助かった経験としては、ガソリンスタンドまで2キロのところでガス欠を起こしてしまい、2キロほど歩いてスタンドまで行って、誓約書を書いて保証金5000円を払って、ガソリンを入れた携行缶を持って2キロ歩いて戻った、ということがありました。これが10キロ先とか夜中だったらと思うとヒヤッとしましたね。
ほかには、電車の時間を勘違いしていて次の電車が2時間後だったり…ローカル線の駅だと駅やまわりになんにもなかったりしますから、あれは最悪ですね(笑)。あとは、次の町に入ったら食堂に入ってご飯を食べようと思っていても、いつの間にか山の中に入っちゃってありつけなかったりとか…。お店の営業時間が終わってしまい、仕方なくコンビニで買って済ませるとか…。
そういうときは自分に腹が立ったりもしますけど、「まあ仕方ない、自業自得」ですんなり受け入れられるのが一人旅のいいところではありますね。

