東京・中野区の商業施設「中野ブロードウェイ」で発生した、2億円相当の腕時計が盗まれた事件。被害に遭ったのは世界的に人気の高い高級腕時計4本で、その希少性や資産価値の高さから業界関係者の間にも衝撃が広がっています。
時計は趣味から“資産”へ 4本狙った犯行か
被害のあった店舗が入る「中野ブロードウェイ」。

ここは多くの時計店が軒を連ね、高級時計などを求める客が国内外から訪れる場所です。そんな時計の聖地では今、警戒感が高まっています。
JACKROAD AND BETTY 阿部賢一部長:
もちろん怖いですね。常に我々は警戒していますし、セキュリティー含め対策はしています。
過去は本当にただ時計好きで趣味の領域、非常に高かったんですけど、その資産性ということが言われ始めて、ここ数年で見ると数百万円も値上がりしたような時計もあったりするぐらいなので、そういう資産としての価値観で、お求めになる方も結構増えてきたと思う。

今回被害に遭ったのは、スイスの高級時計メーカー、パテックフィリップの腕時計1本と、リシャール・ミルの腕時計3本。なかには店で一番高い時計もあったといいます。
犯人はあらかじめこの4本に目星をつけていたのでしょうか。

都内で高級時計などの買取販売を行う、宝石広場渋谷本店の荒井敏店長は、盗まれた4本の時計は非常に数が少なく、売却できれば大きなリターンがあるモデルで、下見をした上で狙ったのではないかと指摘しています。

宝石広場 渋谷本店 荒井敏店長:
誰もが認めるといっていいナンバーワンのブランドに当たるかなと思う。オークションなどでも高値がつきますし、歴史を考えても業界トップのブランドの一つかと思います。
もう手に入れること自体が難しくて、なかなか定価で買うことすら難しいので、プレミアムになって取引される。
1本でもその(高い)レベルの時計ですので、それが4本集まってるというのは、かなり珍しいなと感じました。今回盗難に遭った4本がその場所にあって、それが犯行グループの目的だったんじゃないかなと思います。
高級時計扱う店ならではの防犯の難しさ
なぜ数多くの店舗がある中で、この店舗が狙われたのでしょうか。
中野ブロードウェイは、地下1階から4階まで店舗が並び、被害にあった店舗は1階の、出入り口から比較的近い位置にありました。宝石広場渋谷本店の荒井店長によると、こうした高額な腕時計を狙う、店舗ならではの難しさもあるといいます。

警備の強化を前面に出すとお店の雰囲気に影響するため、宝石広場渋谷本店では、お客さんに声掛けはせず、ゆっくり見てもらう対応をしつつ、窃盗の下見のような不審な人物がいないか常に注意を払っているということです。そして、都内に複数店舗を展開する上で防犯対策として、路面店は避けて2階以上に出店しているということでした。
犯人が逃走などに利用したとみられる、レンタル電動キックボードを管理運営するLUUPは、イット!の取材に対し、「弊社のサービスが使用された可能性があることは承知しており、現在、利用データ等の調査提供含め、警察の捜査に全面的に協力しています」としています。
(「イット!」8月26日放送より)

