夏山シーズンが本格化し、多くの登山客でにぎわう富士山。
一方で、増えているのが遭難です。
11日も63歳の男性が低体温症とみられる症状で救助されました。
ただ、遭難に注意が必要なのは、富士山のような標高の高い山だけではありません。
静岡県内で2025年に起きた山岳遭難は107件。
そのうち4割は標高の低い山で起きているんです。
そこでFNNは、日本百名山の1つ、標高約1400メートルの天城山を例に、注意すべきポイントを静岡県警山岳遭難救助隊で30年以上活動してきた坂上雅信指導官に聞きました。
静岡県警 山岳遭難救助隊・坂上雅信指導官:
この辺り涸沢分岐点というところなんですが、この周辺での道迷い相談が非常に多い場所。
登山道の途中にあるこの分岐点。
画面の右方向が正しいルートですが、かつてルートが存在していた左方向へと進んで迷ってしまうケースが多いといいます。
こうした道迷いを防ぐために役立つのが、登山専用の地図アプリです。
自分が歩いている位置を地図上で確認できるほか、正確な緯度や経度を把握できるアプリもあり、山に入る前にインストールしておくことが必要です。
加えて、山の中で遭難してしまった時に備えて持っておきたいものが電源。
スマートフォン用のモバイルバッテリーです。
静岡県警 山岳遭難救助隊・坂上雅信指導官:
いざ警察とか消防に通報する時にはバッテリーの残量が数パーセントという方が、これまでの経験上たくさん見てきたので、救助機関と連絡を取る命綱としてぜひ持って行ってもらいたい。
その他、遭難時の早期救助につながるヘッドライト。
その明かりは、ヘリコプターで上空から捜索する際の目印となります。
標高にかかわらず、さまざまなリスクを伴う山登り。
その危険を減らし、初心者でも安心という“登らない登山”が、今、注目されています。
取材班が訪れたのは長野県の北八ヶ岳。
標高2237メートル地点での登山客の様子はというと、標高2200メートル超えの地点であるにもかかわらず、多くの登山客が短パン姿などの軽装。
登山客:
ロープウェーで。小さい子供いるんで、やっぱり山登りは大変なので。ロープウェーで簡単に上に行けるんでいいかなと。
そう、ここは標高約2200メートル地点までロープウェーで来ることができる“登らない登山”の人気スポット。
北八ヶ岳ロープウェイに約7分乗るだけで、一気に山頂駅へと到着します。
家族で来た登山客:
こんな格好でも来られるんで、私たちみたいな山の初心者にはいい。だいぶ涼しいですね、去年も来たんですけど帰るのが嫌になりました。
体力に不安がある80代の登山客も安心です。
登山客(80代):
山登りの人は満足いかないでしょうけど、私にとっては満足です。やっぱり下から上まで(歩いて)来るっていうのは大変ですからね。
北八ヶ岳リゾート・木村英明支配人:
スニーカーであればどなたでも歩いていただくことができます。本当に気軽に登っていただけるスポットでございますので、小さいお子さまのいらっしゃるファミリーでも十分楽しめます。
