議長・副議長ポストを巡っての金銭授受疑惑などで揺れる福岡県議会で、最大会派の自民党県議団のトップを務める県議が、会長職を辞任する意向を表明した。

県議団に迷惑をかけた

「私の発言が、被災して苦しんでいる方や、それを助けて頂いている方を含め、多くの方々にどれだけ失礼な言葉、表現に映ったのか。そう思いました時に、辞任を考えたところであります」

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会長職の辞任を表明したのは、松尾統章・県議(53)。北九州市八幡西区選出で当選7回、13年前には議長も務めている。

金銭授受疑惑の追及が続くなか、松尾県議は、7月28日に熊本で震度7の地震が発生した直後に政治資金“ビアパーティー”を開催。

自民党県議団のなかからも批判の声が上がるなか、8月3日午後、報道陣に対して「県議団に迷惑をかけた」などとして、会長の職を辞任する意向を明らかにした。

ビアパーティー開催の2日後、7月30日に開いた“釈明”会見では「いろんな声を聞けたというのは、私自身においても“気付き”があった。正直、やって良かったと思っています」と発言し、更に批判を浴びる事態となっていた。

7月30日に開いた“釈明”会見での発言
7月30日に開いた“釈明”会見での発言

「やって良かった」発言に対して県議団の内部からも会長辞任を求める声が噴出し、辞意表明に追い込まれたかたちだ。

蔵内勇夫議長に会長辞任の意向相談

8月3日の記者会見で報道陣から「被災者に何か伝えたいことは」と問われた松尾県議は「本当に申し訳ないと、本当に思っています」と応えた。

更に記者団から次々に質問が飛ぶ。

記者団に辞任を表明する松尾会長(8月3日)
記者団に辞任を表明する松尾会長(8月3日)

記者) きょうも来ていないが、蔵内(勇夫・県議会)議長とは何か話したか?

松尾会長(以下 松尾) 蔵内議長は今、出張ですから。ただ(私の)辞意のことについては相談していました。

記者) 蔵内議長は何と言っていた?

松尾) もうその時はこちらにいませんでしたので、私の発言後の時に、状況がどこまで分かっているかご存じないような感じでしたけども「そうか」というような話もありました。

記者) 慰留はされなかったのか?

松尾) 私自身が、その時は、もう結構、固い決意を持って伝えたつもりです。

議員辞職については否定

記者) 支援者にはどう伝えるか?

松尾) 会長職を退いても、私の説明責任が終わるわけじゃありませんから、きちんと説明責任を果たしながら真摯に向き合っていきたいと思っています。

記者) 自民党県議団に対する批判がやまない状況だが…。

松尾) これはもう危機的な状況だと思っています。

記者) パーティー後、この数日間ではどのように意見を聞いたか?

松尾) 私自身はこのところ(有権者など)人との接触は余りない状況でした。

記者) 誰かに相談して決めたのでは?

松尾) 辞意の表明は自分自身で決めました。

松尾県議は、議会改革のプロジェクトチームの道筋がたつのを目途に会長職を辞任する一方、県議としての仕事は続けるとしている。

記者) 議員辞職はしないのか。

松尾) はい、私自身まだ説明責任も残っていますし、議員をしながらしっかりと説明をし、信頼回復含め、行動を示していきたいと思っています。

記者) 会長職を辞める理由としては、一連の金銭授受疑惑の中でパーティーを開いたことというよりは、熊本地震当日に中止しなかったこととその後の説明で「やって良かった」と発言したからということか。

松尾) そうなります。

知事、及び自民党内部の受け止めは

服部誠太郎・福岡県知事(71)は、松尾県議が政治資金パーティー開催後に、被災者などに対して「配慮が感じられない発言をした」と厳しく指摘した上で、金銭授受疑惑だけでなく高額とされる県議会の海外活動経費の問題などについても「真摯に取り組んで頂きたい」と注文した。

服部・知事「被災者に対して配慮が足りない」
服部・知事「被災者に対して配慮が足りない」

自民党福岡県連会長の松本國寛・県議(69)は、松尾県議の県議団会長辞任の意向について「幹部の打ち合わせの場で報道を見て驚いた。信頼回復のために若い人の意見も聞きながら受け止めたい」と話した。

一方の、その“若い世代”でもある自民党県議団2期生の代表、大田満・県議(60)は「重く受け止めている。マイナスイメージになっているので、県民目線でアピールしていく」と話した。

揺れ続ける福岡県議会。金銭疑惑の全容解明が急がれる。

(テレビ西日本)

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