震度7の揺れを観測した今回の熊本地震、日奈久断層帯の一部が約30キロにわたってずれ動いたとみられています。政府の地震調査委員会は、今回の地震では断層が破壊されなかったいわゆる「割れ残り」があり、再び大きな地震が起きる可能性があるとしています。

九州大学 地震火山観測研究センター長 松本 聡 教授:
「日奈久断層の『日奈久区間』辺りが主に活動したものだと思っている」

日奈久断層帯は、益城町から芦北町をへて、八代海南部にいたる活断層で、三つの区間に分けられています。10年前の熊本地震は、この日奈久断層帯の北側と布田川断層帯の西側が大きくずれ動いたことで起きたとされています。この部分では、地下にたまっていた地震を起こすエネルギー“ひずみ”がある程度解放されたと考えられています。

しかし、日奈久断層帯の南側では“ひずみ”が地下にたまったままだとみられていて、国も、地震の切迫度が最も高い『Sランク』の活断層と評価していました。

松本教授:
「南側ではより地震が起こりやすい力がかかっている状態にあった。そういう状態の中で今回の地震が起こったと考えている」

政府の地震調査委員会は7月29日に臨時会合を開き、今回の震源となった断層は日奈久断層帯の中央に位置する『日奈久区間』の北東部で、約30キロにわたってずれ動いたとする分析結果を公表。

その一方で、この区間では断層が破壊されなかったいわゆる“割れ残り”があるほか、この南側の“八代海区間”もずれ動いていないとしました。

地震調査委員会 小原 一成 委員長:
「活動がそれほど活発ではない断層もまだ残っているということですので、再び大きな地震が発生する可能性はあるということで、日頃からの備えをしてほしい」

地震調査委員会によりますと、今回の地震で、八代市の千丁の観測点が北東に約87センチ移動するなど、県内の広い範囲で地殻変動が確認されたということです。

防災システム研究所の山村 武彦 所長は今後の注意点について、「今後も今回と同じような大きな揺れの地震が起きる可能性があるということですので、それも非常にランクとしては危険度のランクの高い位置に推定されていますので、今後も大地震が起きることを前提に、対策や準備を心がけてほしいと思います」と話していました。

「割れ残り」と言われる、南側の八代海区間は海底の断層ということになるため、山村所長は「海底まで続いてるわけですから、それが全体が動くと津波も起こる可能性があるということになりますので、今回は注意報出ましたけど、津波は発生しませんでしたが、次はもしかしたらその津波が発生する可能性もあるということです。海底まで続いてるわけですから、それが全体が動くと、津波も起こる可能性があるということになりますので、今回は注意報が出ましたが、津波は発生しませんでしたが、次はもしかしたら津波が発生する可能性もある」とした上で「悲観的に準備して、楽観的に暮らすことが大事ではないかと思いますね」と話しました。

テレビ熊本
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