10年で3度目の震度7に見舞われた熊本。
地震発生のメカニズムを専門家に聞くと、能登半島地震を経験した私たちも決して忘れてはならない「次への備え」が見えてきました。
金沢大学平松良浩教授
「地震というのは、今日起こらないということはつまり『明日起こる可能性が少しずつ高くなっていく』ということなので、将来どこかのタイミングで大きな地震が発生することは間違いないんですね。だから私たちとしては、いつ大きな地震があってもいいように日頃の備えをしっかりしておくべきだと考えます」
こう話すのは、地震学の専門家で金沢大学の平松良浩教授です。
今回の熊本地震の発生メカニズムを平松教授はこう推測します。
金沢大学・平松教授「2016年の熊本地震は、布田川断層帯と日奈久断層帯という、2つの断層帯が絡んで地震が起こってるんですけれども、日奈久断層帯は(当時)北のほうの一部しか動いてないんですね。今回の地震はその日奈久断層帯の『割れ残り』のところを中心に活動した可能性が高いと考えています」
今回の熊本地震は、10年前の地震では動かなかった「割れ残り」の断層が引き起こした可能性が高いというのです。
では、おととしの能登半島地震の「割れ残り」はあるのでしょうか?
金沢大学・平松教授「能登半島地震発生直後から、能登半島の北東沖、佐渡島の間の海域で割れ残りの海底活断層があると言われておりましたし、石川県の西方沖でもやはり地震を起こしやすくする海底の活断層が多く分布しておりまして、そのうち1つが2024年の11月にマグニチュード6.6の地震を起こしたわけなんですが、それ以外のまだ動いてない海底活断層がありますので、そういうところは将来大きな地震を起こしうる活断層ということになります」
(平松教授、西方沖の図を示しながら)「この辺の断層は多分動いてないんですよね、能登半島地震の時には、これとかこれとかも…こっちもそうですけど」
平松教授が指摘する石川県西方沖には、将来M7以上の地震を引き起こす可能性があるとして国が長期評価の対象としている「羽咋沖東・西断層」があります。
ほかにも多くの海底活断層が分布していて平松教授は、2024年の能登半島地震によりひずみや断層を動かす力が大きくなっていると指摘します。
同様に内陸の邑知潟断層帯や、金沢の真下を通り最大でM7.2程度の地震を引き起こす可能性があるとされる森本富樫断層帯でもひずみが溜まっているとして平松教授は警鐘を鳴らします。
金沢大学・平松教授
「今回の熊本の地震は、『忘れた頃に大きな地震が再び襲う』そういうことは現実的に起こりうるということを示したものだと思います。石川県でもまだまだ大きな地震起こしうる活断層や断層帯が多くありますので、『いつ地震が起こってもおかしくはない』と、そういう意識を持って日頃から地震の備えをしっかり進めておく必要があります」
