熊本地震の発生から3日目。
現在も安否不明者の捜索が行われています。

29日夜も震度5弱の余震が起きるなど、被災地では不安な日々が続いています。

震度7を観測した熊本・宇城市。
住宅から火の手が上がり、消火活動が行われていました。

燃える住宅に向け、ホースから水をまく隊員。
しかし水の勢いが弱まり、水が出なくなります。

消防団員:
これはタンクに入ってたみたいで、それで水がもうなくなったみたい。ここは断水続いてます。

住宅からはまだ火の手が上がっている中、タンクに入っていた水が底を突きました。

断水しているため、タンクに水を補充しながらの消火活動となっていました。

7人の死亡が確認され、大規模な爆発事故があった「イオンモール熊本」。

新たな映像では、広範囲にわたり爆発が起きる瞬間が捉えられていました。

敷地内の駐車場に止まる車。
目の前には多くの車が止まっていますが、ドンという激しい爆発音とともに建物の壁などが一気に散乱。

周囲は、一瞬にして白い煙に包まれていきます。

また、白い煙の中から複数の人が走って避難する様子も確認できます。

撮影者もすぐその場から避難しました。

28日、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。

29日夜も震度5弱が観測されるなど、まだまだ地震への警戒が続いています。

地震発生時に九州自動車道を走行していたトラックのドライブレコーダー映像には、激しい揺れの中、ハンドルを取られないよう操作する運転手の様子が映っています。

すると、目の前で道路が高く盛り上がる隆起が起き、運転手は慌てて急ブレーキ。

間一髪のところでトラックは停車しましたが、隆起に少しぶつかった影響で、トラックのパーツでしょうか、部品のようなものが外れているのが確認できます。

地震から3日目、田園が広がるのどかな風景が一変した熊本・氷川町。

熊本県内で最も強い揺れ震度7を観測した氷川町では、住宅が軒並み倒壊する被害が。

実家の様子を見に来た女性と出会いました。
久しぶりに訪れた実家が倒壊していたという女性。
地震発生時には誰も住んでいませんでした。

実家の様子を見に来た女性:
もう本当に言葉にならないって、まさにこのことかなみたいな。遠くから見えて、いつも見慣れた風景より屋根が低いと思って近づいた。

倒壊した家を前に言葉が出ない男性とも出会いました。

男性は「まじでつぶれとるやん、やばと思って。なんかもう、うるってくるような感じだった。自分が生まれてずっとこの実家に暮らしてきたので、まじかと思いました」と話します。

30日午前9時前の八代市で、拍手で出迎えられたのは自衛隊の給水車です。

早速、ポリタンクに水を給水。
順番待ちの列ができています。

訪れた人からは「ありがとうございます。それしかいいようがないですね」との声が聞かれました。

今、被災地で不足しているのが水です。
約9万戸で断水が続いています。

駐車場が満車となっていた八代市内のスーパー「ラ・ムー」は、29日から臨時再開しています。
ミニバケットは1個30円、弁当などが並びます。

来店していた人からは「(Q. 何が今一番欲しい?)水。飲み物と食べものもなんですけど、冷蔵庫に入れてるストックもあまりないので、とにかくなんか食べるもの。子どもたちがご飯食べられてない状態なので、ご飯も炊けないので」「(Q. 何食べたい?)お肉系が食べたい」との声が聞かれました。

営業を開始しましたが、店内には地震の爪痕が残ったまま。
天井の一部から水が漏れ出しているほか、冷蔵コーナーでも水が漏れていて、ペット用のトイレシートで対策をしていました。

整理できないものが通路に置かれるなど、まだ万全とはいえません。

午後4時27分で止まった時計もありました。

震度6強の地震が起きた時の店内を映した防犯カメラ映像には、レジに立つ女性店員を激しい揺れが襲い、女性店員は立っていることができず、床に倒れ込んでしまう様子が映っています。

別の角度の映像を見ると、揺れとともにかごが動き出し、その直後、映像は一度止まります。
再び映った映像には、店内にある段ボールや商品などが広範囲にわたり床に倒れ、通路をふさいでいる様子が確認できます。

店員は店の奥へと進むと、残っていた客を外へと誘導。
床に散らばったものをどかしながら避難する様子も見られました。
中には支えられながら避難する客もいました。

ラ・ムーエリアマネージャーの橋本猛さん:
足の踏み場もないような状態で、段ボールなどで埋め尽くされていた。荷崩れを起こしてというところでした。品ぞろえ的には限界はあるんですけど、必要最低限の商品は揃えるようにちょっと皆さん動いてもらっているところ。

さらに、被災地で必要とされているのは、水や食料品だけではありません。

県によると、1万人以上が避難生活。
駐車場などで車中泊をしている人が多数います。

家族で車中泊をしているという車のトランクを開けると…。

車中泊をする家族:
家族でこういった状態でゴロッとなって寝てます。ゆっくり寝れないんで、どこそこ痛いところがあります。

車で寝ることはできますが、心配なのは…。

車中泊をする家族:
一応エアコンはつけているけど、もう燃料がないんですよね。

周辺のガソリンスタンドは、地震の影響で閉まったままだということです。

車中泊をする家族:
(Q. ガソリンは今晩で終わりそう?)ですね。(今晩)ぐらいだろうと思っている。

今、ガソリンを求める人が多くいます。
その影響で、営業しているガソリンスタンドには約50台以上の車が列をなしていました。

ガソリンスタンドに並ぶ人は「車中泊ですね。物資や水をもらいに行ったりするので(ガソリンが)ないと不安です」と話します。

地震による被害に加え今、被災地に追い打ちをかけているのが危険な暑さです。

30日、熊本市と八代市で最高気温35.2度を観測しました。

熊本市内にある熊本赤十字病院では、地震発生時から対応に追われています。

熊本赤十字病院・奥本克己院長:
この数日間っていうのは、いわゆる急性期のけがを負った人とかそういう人たちが多いんですけど、これからはどっちかというと避難所で体調を崩した方、病気を患う方が増えてくる時期なので、そういう意味では避難所での対応というのもこれからのメインになってくるのかなと思う。

熊本市では、31日から猛烈な暑さが到来。

8月1日(土)から40度に迫る暑さとなり、3日(月)には酷暑日予想となっています。

こまめに水分を取り、エアコンが使えない場合はぬれたタオルやうちわを使うなどして熱中症に警戒してください。

八代市で、一部が崩落し川に落ちた植柳橋。
車道では車が通行していますが、歩道の部分が川の底に落ちている様子が見てとれます。

また、高速道路の一部がずれ落ちてしまった周辺では、畑などに地割れのような亀裂が入っていることが見てとれます。

ドローン映像からは、地震によって地上からは見えない被害が分かりました。

今回の地震による死者数について、熊本県は34人と発表しています。

FNN
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