ほくほく線を運行する北越急行がクラウドファンディングで集めた400万円あまりの寄付金について、サイト運営会社から未払いの状態が続いている。北越急行は支援者の思いを踏みにじる行為だとして法的措置を検討している。
北越急行 ラッピング車両運行へクラウドファンディング実施も…
「支援者の思いを無にする、踏みにじるようなことになるので、非常に憤りを感じている」
憤りと困惑を隠せないのはほくほく線を運行する北越急行の猿山彰社長。怒りの矛先はクラウドファンディングの運営会社だ。
その理由はラッピング車両製作寄付金の未払いについて。
北越急行は、鉄道ファンなどから人気を博す自社のキャラクター『松代うさぎ』をあしらったラッピング車両を運行するための費用を募ろうと、25年11月から26年2月にかけクラウドファンディングを実施。
170人以上から約415万円の寄付金が集まっていたが、締め切りの5日前、突如クラウドファンディングの運営会社のサイトにアクセスできなくなったという。
この事態を受け、猿山社長は「ホームページ上で直接『今クラウドファンディングのサイトがトラブルを起こしている』というのをお知らせして、個別に振り込んでいただく対応を取っていた」と振り返る。
「資金繰り遅れている」支払い延期を繰り返すサイト運営会社
北越急行は支援者から直接寄付を受ける形に切り替え、48人から約145万円が寄せられた。
この寄付金の活用のほか、北越急行が一部費用を立て替えてラッピング車両を完成させ、車両は予定通り5月2日から運行しているが、クラウドファンディングの運営会社であるサイトは現在もつながらない状態が続いていた。
猿山社長は「『待ってほしい、そこまでに支払う』という回答が来たが、実際その日が来てみたら振り込まれていないので、『まだ振り込まれていません』と伝えると、『資金繰りができないのでこの日にしてもらえないか』とそういうやりとりが繰り返されている状況」と、サイト運営会社は「資金繰りが遅れている」などと説明し、これまでに5回以上寄付金の支払いを延期しているという。
「心苦しく申し訳ない」北越急行は法的措置を検討
この運営会社をめぐっては、ほかの鉄道会社でもクラウドファンディングで集めた寄付金が支払われていないことが明らかになっている。

猿山社長は「支援者の方々がやるせない思い、じくじたる思いをしていることに対して、非常に私どもとしては心苦しい、申し訳ない」と声を落した。
北越急行は法的措置を検討している。

