7月17日の福島県内は、逆走する雨雲の影響で不安定な天気となり、午後は各地で雷雨に警戒が必要です。福島テレビの斎藤恭紀気象予報士が、あすの天気と梅雨明けに向けた3つのシナリオを分かりやすく解説します。

■ あす17日は「逆走する雨雲」と午後の雷雨に警戒
あす17日の気圧配置は少し複雑です。16日に相馬市や関東地方で激しいゲリラ雷雨をもたらした風の収束線(シアーライン)は、通常であれば東の海上へと抜けて離れていきますが、あすは東側にある太平洋高気圧が強まって陸地側へ押し返してくるため、一度海に抜けた雨雲が再び戻ってくるという珍しい現象が起こります。

このため、南の海から湿った南風が流れ込み、雨雲はいつもとは逆のルートである「浜通り → 中通り → 会津」の順に流れ込んでいきます。あすの午後は大気の状態が非常に不安定になり、各地で雷雨の可能性があります。県内(猪苗代町など)には「梅雨の終わりの雷で梅雨明け」という天気のことわざがありますが、このあす以降に予想される雷が、いよいよ梅雨明けの合図となるのでしょうか。

■ あすのエリア別天気
【会津地方】
午前中は、海からの湿った風が阿武隈高地や山を越える際に下降気流となる影響で、比較的青空が広がりやすくなります。日差しが届くため気温が急上昇し、会津若松で最高気温33℃、喜多方で32℃と、厳しい真夏の暑さになる見込みです。ただし、あすの夜になると強雨や雷雨の可能性が高まります。お帰りが夜遅くなる方は、あらかじめ頑丈な雨具を用意し、急な激しい雨による道路の冠水などに十分ご注意ください。

【中通り】
湿った空気が流れ込んでこもりやすいため、一日を通して不快な蒸し暑さが続きます。福島の最低気温は26℃の予想で、今夜に引き続き寝苦しい熱帯夜となりそうです。日中は日差しが遮られても最高気温は30℃以上の真夏日となり、湿度もかなり高くなるため熱中症対策が欠かせません。

また、中通りの南部(白河など)は昼前から雨が降り出し、昼頃にゴロゴロと雷が鳴り出す見込みです。中部(郡山や須賀川など)も昼過ぎに雷雨の可能性があるため、急な空模様の変化に注意し、洗濯物の取り込みはお早めに済ませてください。なお、この雷雨は夕方には収まる方向へ向かいます。

【浜通り】
海から湿った雨雲が直接流れ込むため、朝から雨が降りたりやんだりのすっきりしない天気になります。南東からの風の影響で、特にいわき市など南部ほど雨が降りやすくなり、昼頃には雷が鳴り響く可能性もあります。海風が入るため最高気温は26℃前後と比較的涼しく過ごせますが、朝から道路が濡れて視界が悪くなる時間帯もあるため、車の運転などはスピードを控えめにして安全運転を心がけてください。

■ 週間予報
18日(土)からの3連休も含め、来週にかけてすっきりしない天気が続く見込みです。お出かけやレジャーの計画には雨への備えが欠かせません。

18日(土):日本海に小さな低気圧が発生するため、県内は雨が降ったりやんだりの1日となります。屋外でのイベントなどは、雨具の準備や屋内への予定変更などあらかじめ対策を立てておくと安心です。

19日(日):土曜日ほど激しい雨にはなりませんが、湿った空気の影響で所々で雨が残り、すっきりとした晴れ間はありません。本宮市の花火大会などは開催できる可能性がありますが、雨具は必ずお持ちください。

20日(月・祝):気温が上がって熱気がこもり、さらに南風が流れ込むため、午後になると夕立(にわか雨)が発生しやすくなります。

その後も来週火曜日から木曜日にかけて連日傘マークが並んでおり、雨の降りやすい天気が続く予想です。

このぐずつきやすい予報を踏まえ、仙台管区気象台は「来週晴れて、晴れの予報が続けば梅雨明けの可能性がある」としていますが、斎藤気象予報士は今後の見通しとして「梅雨明け3つのシナリオ」を提示しています。

来週中に梅雨明け:来週、太平洋高気圧が事前の予想よりも急激に強まれば、そのまま梅雨明けが発表されます。

8月上旬に梅雨明け:1か月予報の通り、夏の高気圧が十分に強まるのを待ってから、8月に入って遅れて明けるシナリオです。

梅雨明けなし:高気圧の北への張り出しがずっと弱い状態が続いた場合、今年は「梅雨明けが特定できない」という異例の結末を迎える可能性もあります。

あす17日は、気温自体は少し下がるところもありますが、汗と高湿度によって体感的な蒸し暑さはピークに達します。衣服の調節やこまめな水分補給を徹底し、体調管理に十分ご留意ください。

※2026年7月16日放送の福島テレビ・テレポートプラスの天気コーナー「福テレ空ネット」からの抜粋記事。気象情報は放送時(午後6時半時点)のもの。最新の予報をご確認ください。

福島テレビ
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