11年前、千葉県の香取神宮や成田山新勝寺に油のような液体をかけた罪に問われている男が、初公判で起訴内容を認めました。

元ニューヨーク在住の医師・金山昌秀被告(63)は2015年、千葉県の香取神宮の拝殿や成田山新勝寺の総門の柱などに、油のような液体をかけた建造物損壊の罪に問われています。

金山被告は14日の初公判で、起訴内容について「間違っているところがあるか」と問われると「ございません」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で「キリスト教系団体の主催者として、少なくとも2012年ごろから『油そそぎ』と称し、全国各地の神社や寺に油のような液体をかける行為を繰り返していた」と指摘しました。

金山被告は、犯行の動機について警察の取り調べでは「キリスト教の祈りの中で聖霊に導かれるまま訪れた神社などに油注ぎをするため」などと話していたということですが、14日の被告人質問では「聖霊の導きではなく、自分の思い込みによるものだった」と述べました。

検察側は「立て続けに複数箇所に油のような液体をまいた悪質な犯行」としたうえで「『油そそぎ』が各建造物の管理者に受け入れられない可能性を認識しながら、損害や迷惑を顧みることなく、管理者に無断で、自己の宗教的感情を優先して犯行に及んだ」と指摘し、懲役1年6カ月を求刑しました。

一方、弁護側は「油の中には香り成分が入っているが、木材を壊す成分ではない」などと述べ、執行猶予を求めました。

金山被告は最後に「私自身が間違った行いをして寺社仏閣の皆さまに多大なご迷惑をおかけしました。すいません、もう二度といたしません」などと反省と謝罪の言葉を述べ、裁判は即日結審しました。

判決は8月6日に言い渡されます。

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社会部
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