福岡県議会の正・副議長ポストを巡る金銭授受疑惑で、FNNが共同で告発した県議が公開した音声データを専門機関に鑑定を依頼した結果、“99.99%以上 自民県議団の幹部のものである”ことが分かった。

スマホに残された生々しいやり取り

福岡県議会の吉松源昭・県議(58・糟屋郡選出 当選7回)は、正・副議長就任を巡り、自民党県議団の幹部らに合わせて2000万円以上を支払ったと証言。

この記事の画像(11枚)

幹部の1人である中尾正幸・現副議長(61・北九州市若松区選出 当選6回)から、“現金の受け渡しを指示された”という内容の音声を録音していた。

スマホには生々しいやり取りが残されている。

▼中尾副議長?「『蔵内会』をやって『マスターズ』。『マスターズ』というのは他会派も含めてやっている(ゴルフ)」

▼吉松県議「私は『蔵内会』だけ、今回、参加させてもらう?」

▼中尾副議長?「そうそうそう」

▼中尾副議長?「あした、松本会長が『荷物』は預かります」

▼吉松県議「そうなんですか」

▼中尾副議長?「預かります、責任持ってちゃんと立ち会いますから」

▼吉松県議「お願いします」

▼中尾副議長?「ちょっとね、大金やけん、ね管理しとかんと」

副議長「よく似ているが記憶にない」

一方、中尾副議長は7月6日に記者会見を開き、吉松県議の証言とは正反対の主張をした。

「私が、(当時)幹事長になっていましたから、吉松さんの方から『やっぱりお金が要るんでしょう』と、こう持ちかけられまして、1千万円の話も出た。松本会長と私は、丁寧にお断りした」と述べ「事実ではありません」と強調。

吉松県議が保管していた中尾副議長とされる音声については「よく似ているんですけれども、記憶にないので、6年前で。そもそもお金を受け取っていないので、このようなやりとりをするのは信憑性において乏しいのかなと」と歯切れの悪い口調だった。

専門家「99.99%以上」一致

FNNは、この音声データが中尾副議長のものなのか『日本音響研究所』に声紋鑑定を依頼した。

その結果「松本会長」や「他会派」といった6つの言葉の音の特徴が、周波数的に高い精度で一致したということだ。

『日本音響研究所』の鈴木創・所長は「『松本会長』、これはここだけで15点、一致しています。これだけ一致しているということは、別人とは考えにくい。99.99%以上、というような言い方にはなるかと思います」と語った。

一連の疑惑を巡っては、吉松県議を含む議長・副議長経験者4人が金銭の支払いを認めていて、今回の鑑定結果を受けた中尾副議長の主張が注目される。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
テレビ西日本

山口・福岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。