福岡県議会の県議2人が証言した正・副議長ポストを巡る金銭授受疑惑。副議長を経験した県議が自民の幹部らに合わせて825万円を支払ったことを明らかにした。また新たに2人が、自民幹部に金銭を渡したと証言。金銭の支払いを証言した県議や元県議はこれで4人となった。
民主党系会派元県議「金の受け渡しは公然の事実」
「カツアゲされたようなもの」。疑惑の発端となったのは、かつて議長を務めた吉松源昭県議(58・糟屋郡選出 当選7回)による告発。

7月4日、テレビ西日本報道部の取材に対して、自民党に所属していた2020年の議長就任の際「自民党県議団の幹部らに2000万円以上の支払いを求められた」と証言したのだ。

この証言を巡り、県議会の民主党系会派に所属していた元県議が7月10日、取材に応じ「金の受け渡しは公然の事実。

一度、自分にも副議長の話があり、金の準備が必要かなと思っていた」と話した。

一方、蔵内議長をはじめとする自民県議団の幹部らはいずれも証言内容を否定している。

対立する双方の主張に県民は「海外視察だけでもおかしな問題なのに。怒りというか恥ずかしい」(70代・男性)、「政治を信じられなくなる。裏が闇というか」(20代・男性)などと不信感を露わにしていた。

元副議長「中尾(幹事長)に500万円手渡した」
この疑惑を巡っては当時、副議長に就任した自民の江藤秀之県議(66・飯塚市/嘉穂郡選出 当選6回)もテレビ西日本の取材に対し7月4日「中尾県議(当時は幹事長)に500万円を手渡した」と証言した。

「うん、間違いなくそれはした。(現金で?)もちろん、現金じゃないと…。副議長の時は500万円、議長の時は1000万円か知らんけど」

江藤県議はその後、委員会を欠席するなどしていたが9日、自身のSNSで「金銭の支払いは事実」と改めて主張。そして10日には、テレビ西日本の質問に対し、改めて文書で回答した。

Q) 500万円を中尾県議に手渡した理由は。
江藤県議・回答より) 副議長に立候補・就任するにあたり、長年の慣例として必要なお金であると認識しており支払いました。2020年1月か2月頃、中尾副議長(当時は幹事長)に対し、紙袋で直接お渡ししました。

また江藤県議は高級料亭での宴会で幹部5人に50万円ずつ手渡した『お車代』や『ゴルフ代名目の金銭』を吉松県議と折半し、合わせて825万円を支払ったことを明らかにした。

更に2人が証言 証言者は計4人に
福岡県議会の正・副議長就任をめぐる金銭授受疑惑。新たに2人が、自民幹部に金銭を渡したと証言した。

かつて県議会議長を務めた自民党の現職県議は10日、テレビ西日本の取材に対し「慣習として議長になる前に自民党県議団の幹部に運営費として300万円を渡した」と証言した。この県議は「議会を自主解散して出直すべき」としている。

また民主系会派の元県議も副議長への就任を前に福岡市内の料亭で自民重鎮に現金500万円を渡したと証言した。この元県議は会派を超えたゴルフ会の費用として100万円ほどを負担したこともあるとしている。

正・副議長就任を巡り金銭の支払いを証言した県議や元県議はこれで4人となった。
福岡県議会で長年の慣例になっていたという金銭の受け渡し。果たして、真相は明らかになるのか。
(テレビ西日本)

