「国旗損壊罪」の法案 衆議院本会議で可決 岩屋毅議員は採決棄権
日本の国旗について「国旗損壊罪」を設けるための法案が6月末、衆議院本会議で与党の賛成多数で可決されました。その際、大分県選出の岩屋毅議員(前外務大臣)は採決を棄権しています。法案への大分県内の反応や岩屋議員の考えなどを取材しました。
◆「起立を求めます。起立多数。よって法案は委員長報告の通り可決いたしました」
日本の国旗を傷つける行為を処罰する「国旗損壊罪」を新設する法案は、野党側が欠席する中開かれた6月30日の衆議院本会議で与党による賛成多数で可決されました。
高市総理が成立に強い意欲を示すこの法案。日本の国旗を「人に著しく不快、嫌悪の情を催させる方法で、公然と損壊、除去、汚損した者」に、「2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金」を科すとしています。
街の人の声 「規則はあった方がいい」「処罰はおかしい」
◆8日 大分市
この法案について街の人に聞きました。
◆賛成 40代
「壊されるよりは壊されたくないのであったほうがいい」
◆賛成 60代
「ある意味では当たり前の話で、それはそれで規則があった方がいいのではと思う」
◆反対 70代
「私は日の丸は大事にしている」「処罰はおかしい。一言。それだけです」
◆反対 70代
「表現の自由だ。基本的に。それ(国旗)を尊重するかしないかは個人が決めればいい」
法案の採決の際、県選出の自民党・岩屋前外務大臣は本会議場から退場し棄権しました。
岩屋毅議員「国旗を尊重するという意識は自然な形で育まれるべきもの」
岩屋議員はなぜ棄権したのでしょうか。(4日取材)
◆岩屋毅議員
「国旗を尊重するという意識は自然な形で育まれるべきものであって、刑罰によって強制されるべきではないということを一貫して申し上げてきた」「積極的に賛成することもしないということで、棄権という選択をした」
岩屋議員は党内の議論や国会の審議が足りなかったと指摘しています。
◆岩屋毅議員
「権力というのは批判されてしかるべき」「そのために国旗を使うということは決して望ましいことでは ないと思うがその国民の表現の自由内心の自由が侵されるということがあってはこの自由と民主主義の土台が崩されていく恐れがあるということを心配している」
この法案について、岩屋議員以外の県関係の衆議院議員はいずれも賛成しました。
衛藤博昭議員は「悪意を持った不当な損壊行為に対し、諸外国並みに適切に法的な一線を画すという観点から賛成した」
白坂亜紀議員は「すでに『外国国章損壊罪』が定められていて、日本国旗に対する罰則がないのは不均衡だ」などとコメントしています。
一方で、広瀬建議員は「ノーコメント」としています。
法案は既に参議院で審議入りしていて、その行方が注目されます。
