美しい赤身に、しっかりとのった脂が絶品の“黒いダイヤ”と呼ばれる高級魚「クロマグロ」。
そんなクロマグロの漁獲枠拡大に向けた議論開始。
果たして漁獲量は増えるのか。我々の食卓へどう影響するのか探りました。
訪れたのは都内のすし店。
毎日、漁港から直送される今朝どれの魚介をその日のうちに楽しめるのが魅力です。
田無漁港直売所・早津茂久社長:
マグロはすごく出ます。大人気商品の一つです。マグロのおすし、刺し身、マグロのカマを焼いたお料理だったり。
国民的な魚として長年愛され続ける、マグロ。
こうした中、長崎市で行われているのは太平洋で漁獲されるクロマグロの資源管理を話し合う国際会議です。
クロマグロの資源量に応じて決められる各国の漁獲枠について議論しています。
そもそもクロマグロは乱獲などの影響で、2010年には資源量が約1万2000トンまで減少。
その後漁獲を厳しく規制した結果、2022年には約14万4000トンと最も少なかった時の約12倍にまで回復しています。
2026年、日本近海のクロマグロは異常なほどの豊漁に。
しかし、その一方でマグロ漁師からは…。
大門漁業(四方)・門島衛漁労長
“黒いダイヤモンド”と言われているが、今はもう「石ころ」。正直なところ邪魔。
背景にあったのは国際的に決められた漁獲枠の壁です。
資源管理のため設けられた漁獲枠の上限に迫ったため、せっかくとれたマグロを放流する状況が続いていたのです。
こうした事態を受け、日本は重さ30kg以上の大型マグロの漁獲枠を25%増やす一方、資源保護のため小型のマグロを6%減らす案で議論を進めたい考えです。
10日、鈴木農水大臣は「大型魚の漁獲枠の増加を目指して、関係各国との意見調整を進めながら、議論を積極的に主導してまいりたい」と述べました。
クロマグロが人気のすし店も期待を寄せています。
田無漁港直売所・早津茂久社長:
増やすことには大歓迎でございます。2、3割漁獲枠が増えるということですので、単純に2割3割は安くなるんじゃないかとも、もくろんでいます。
大型クロマグロの漁獲枠を25%増やしたい日本の主張は通るのでしょうか。
専門家は、こう推測します。
近畿大学・有路昌彦教授;
漁獲をするとしてもその後の資源の回復に影響を及ぼさないであろうという、25%っていうのは根拠をもったもの(数値)になっています。大型魚(の漁獲枠)を拡大する方が合理的。
クロマグロの漁獲枠を巡る議論は14日まで行われ、合意すれば11月からの国際会議で正式決定されるということです。
