OHK岡山放送では、平日夕方6時9分から放送の「OHKLiveNews」で、少子高齢化や労働環境の変化により、全国の半数以上の企業が後継者不在となっている問題に着目。6月24日から3回にわたりシリーズで「求む!わたしの後継者」と題して、後継者を探している経営者の声を伝えた。
3回目は「店の雰囲気や料理の味を守ってくれる人がいればと思い、事業承継を考え始めた」という、倉敷市で老舗喫茶店を経営する男性を紹介する。
【レトロな雰囲気の老舗喫茶店】ニューリンデン 高橋芳彦社長
「建物を見て、えっ?と」「すごく雰囲気がすてき」
まるで映画のセットのようにレトロな雰囲気の店内。城のような建物が目を引く、倉敷市広江の「ニューリンデン」。創業57年の老舗喫茶店だ。

◆メニューはなんと460種類!若者や家族連れの客もSNSで見て来店するようになり…
「ドリンク、コーヒー、こっちがサンドイッチ、ピザ・・・」
メニュー表をめくりながら紹介するのは、社長の高橋芳彦さん(67)。店の特徴はメニューの豊富さ。サンドイッチの他にも、パフェ、とんかつにステーキと…その数なんと460種類。高橋さんはスイーツの調理を担当している。
主役であるはずのプリンが埋もれて見えないほどたくさんのフルーツが乗った「プリンアラモード」は、どこか懐かしい雰囲気がSNS映えすると人気の一品だ。
10年前は近所の常連、男性や年配が多かった「ニューリンデン」。最近は若者や家族連れ、いろんな世代の客がSNSで見て来店すると高橋さんは語る。

◆91歳の今も現役の母・千鶴子さんが作る定番メニューは創業当時から不変の味
真ん中に卵を落としてまろやかな味わいに・・・。創業当時から半世紀以上変わらない、ニューリンデンの定番メニューのスパゲティを作るのは91歳の今も現役で厨房に立つ母・千鶴子さんだ。

◆レトロな建物は創業者の父が設計 父亡き後も家族と力合わせ経営も「廃業」が選択肢に
このレトロな建物を設計したのは店の創業者でもある父親・彪(つよし)さん。その彪さん亡き後、高橋さんは妻や母、妹と力を合わせて店を経営してきたが、それぞれが体に不調を抱えているという。
また、高橋さんには2人の娘がいるが、2人とも嫁いでいて後継者がいない。自分自身も高齢になったことから「廃業という選択肢」を考えるようになったという。

◆客から掛けられる料理の味、店の雰囲気への賞賛、激励の声に…高橋社長は事業承継を考え始めた
しかし、客から掛けられる声は「おいしかった」「くつろげる店」「すてきな店内」「頑張って続けて」。そんな声に応えようと、高橋さんは店の雰囲気や料理の味を守ってくれる人がいればと思い、事業承継を考え始めたと語る。
デミグラスソースやタルタルソースなどソースは、ほぼ自家製。
高橋さんは「常連客はうちの味に慣れ親しんでいるので、メインメニューは引き継いでほしい。それ以外に工夫して変えたり増やしたり減らしたりは構わない」と、レシピや調理器具のほか、店内の調度品なども全て後継者に譲るつもりだという。

◆創業57年…ほっと安らげる味と場所を提供してきた「老舗喫茶店」の後継ぎを募集
半世紀以上、多くの人にほっと安らげる味と場所を提供してきた、老舗喫茶店。次の世代につなげてくれる後継ぎを募集している。
高橋芳彦社長は
「父親と母親が創業し築き上げてきた店の雰囲気、ニューリンデンの味、引き継いで守り続けてきた自分と妻、スタッフの気持ちを、引き継いで守ってくれる人がいればよろしくお願いします。長年来てくれている客、若い人、家族連れや年配、いろんな人に来てもらっている。「ずっと続けて」という声もたくさんいただいているので、引き継いでくれる人がいればよろしくお願いします」と、後継者を求めメッセージを送る。
高橋さんは7月10日現在、事業承継を支援するマッチングサービス「リレイ」に登録し、事業への思いや引き継ぐ場合のメリットや課題点を公開して後継者を募集している(「リレイ ニューリンデン」で検索可能)。
(岡山放送)

