ダブル台風が迫っていた6月26日、静岡・焼津市で行方不明の高齢女性を出動わずか1分で見つけた警察犬「デカ」に、感謝状とたくさんの“おやつ”が贈られました。


おだやかな表情で焼津警察署の署長室に現れたのは、10歳の嘱託警察犬「デカ オブ テンダー ハーティッド M&N」、通称「デカ」です。

嘱託警察犬は民間で飼育され、警察の求めに応じて行方不明者の捜索や犯罪の捜査のために出動します。

デカは訓練者の田中れい子さんと6月26日、行方不明となっていた80歳の女性の捜索に出動しました。


同居家族が午前4時頃、女性が家の中にいないことに気づき、警察に届け出ました。

デカが女性の家に到着したのは午前9時半。この日は台風7号と8号の“ダブル台風”が迫り、警報級の大雨が予想されていたため、早く発見しないと危険が高まります。

また警察犬にとっては雨が降ると匂いが弱まり、捜索は難しくなります。デカが出動したのはちょうど雨の合間でした。

ところが、心配をよそにデカの動きは電光石火でした。

警察犬訓練者・田中れい子さん:
玄関先で行方不明の女性の匂いを俊敏にとって、迷うことなくスーッと突き進みました。すぐに女性がしゃがんでいるのを見つけたんです

出動から発見まで約1分。女性は隣の家との間に座り込んでおり、足に泥がついていましたが、ケガはありませんでした。

10日、焼津警察署の鈴木俊範署長は「鋭敏な嗅覚と優れた追及能力を遺憾なく発揮した」として感謝状を贈りました。「発見したのは既に一度捜索した場所でした。警察犬が行かなければ、わからなかったかもしれません」とデカの能力をたたえます。

感謝状贈呈式の間、終始おとなしく田中さんの横に座っていたデカですが、感謝状が差し出されると身を乗り出して確認。署長が持っていた副賞のおやつ袋がガサガサと音を立てるとシッポをぶんぶん振って喜んでいました。

訓練者・田中さん:
訓練を重ねてきてよかったです。デカは普段は家でおとなしく寝ていますが、訓練が大好き、仕事が大好きです。もらったおやつは大好きなものなので、訓練の時やいい子にしていた時のご褒美にあげます

田中さんは災害救助犬や警察犬の飼育に携わって23年、相棒はデカで3代目です。デカも田中さんと一緒に能登の被災現場や熱海土石流の現場にも出動しました。

「いい相棒です」と話す田中さん。デカは既に10歳と若くありませんが、田中さんはデカの健康に気を付けながらこれからも一緒に仕事をしたいと話していました。

テレビ静岡
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