JA福井県中央会の宮田幸一会長は9日、政府備蓄米の買い戻しなど地元選出の国会議員に緊急要請した。背景にあるのは、“令和の米騒動”から一転、 コメが余り新米の価格が下がることへの懸念で、市場に出回る量を調整する狙いがある。
民間在庫が過去最大の見通し
JA福井県中央会の宮田会長は9日、東京都内で県選出の稲田朋美衆院議員と今洋佑衆院議員に要請書を提出した。
「令和の米騒動」とも呼ばれ価格が高騰したことを受け、政府は去年、備蓄米を放出した。
しかし、コメの値上がりによる買い控えなどもあり、今度は市場にコメが余ることへの懸念が強まっている。
農林水産省が示した2027年6月末時点の見通しでは、民間在庫が272万トンから296万トンと過去最大の水準だ。
「備蓄米の買い戻しで市場から遠ざけて」
JA福井県は、このままでは今年秋に収穫される新米の価格が下がることを懸念。今年の新米を政府が備蓄米として買い戻し、市場に出回る量を抑えるよう求めている。
宮田会長は要請について「政府に備蓄米を買い戻してもらい市場から遠ざけてもらうことで需給バランスを整え、コメ価格を安定させるため」とした。
あわせて宮田会長は、生産者が安心してコメ作りを続けられる価格の安定を訴えた。

