今年5月に富山県立山町の観光地・称名滝の遊歩道でクマによる人身被害が発生したことを受け、登山者や観光客でにぎわう立山黒部アルペンルートでクマが出没した想定で「緊急銃猟」の訓練が初めて行われました。

訓練が行われた標高2450メートルの立山黒部アルペンルートの室堂では、去年クマの出没情報が相次ぎ、登山者や観光客の安全確保が課題となっています。

9日の訓練は、立山黒部アルペンルートの室堂ターミナル4階の雄山神社峰本社展示場に成獣のクマ1頭が立てこもったと想定で行われ、環境省や立山町、県警山岳警備隊など19人が参加しました。

「(クマは)4階の峰本社展示場に籠城している」

展示場につながる3階の屋上テラスに対策本部を構え、観光客の避難誘導と立ち入り禁止区域の設置など、初動対応を確認しました。

その後、避難状況や緊急銃猟の際のバックストップなど発砲の安全性を確認し、実施条件を満たしている判断に基づき、町長の許可が出され「緊急銃猟」を行いました。

「これより緊急銃猟を実施する」

今回の訓練は、今年5月に称名滝遊歩道でクマによる人身被害が発生し、去年秋には室堂ターミナル周辺でクマの目撃が相次いだことを受け、建物の中にクマが侵入した際に「緊急銃猟」を円滑に運用できるよう初めて実施されました。

「2発目発砲し、クマに命中。クマは倒れているように見えるので、捕獲の見込みが高い」

*立山町農林課 佐伯悦野課長
「避難誘導と立ち入り禁止の措置は、室堂では一番難しいところ。配置の人員や場所など確認できてよかった。いろんなパターンを想定するべきが、大きな観光地では想定しきれないことも課題だと思う」

立山町は今後も檻の設置や、緊急銃猟が可能な場所の確認など、室堂ターミナル周辺でのクマ対策を進めていくとしています。

富山テレビ
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