陸上自衛隊のオスプレイが佐賀に配備されてから8日で1年となります。1年前、佐賀市川副町に開設された佐賀駐屯地の前には、原竹アナウンサーがいます。
【原竹】
はい、佐賀駐屯地の正門前からお伝えします。
私はちょうど1年前、駐屯地が開設した日も同じように正門前から中継を行いました。
8階建ての隊庁舎や格納庫などここから見える景色は1年前とそれほど変わりませんが、周辺では、地域になじむ駐屯地の隊員の姿があります。
この1年を振り返ります。
「午前10時22分、陸上自衛隊のオスプレイ1機目が佐賀空港の滑走路に着陸しました」
1年前の7月9日。
千葉県の木更津駐屯地に暫定配備されていた陸上自衛隊のオスプレイ1機目が佐賀駐屯地に配備されました。
その後、順次オスプレイが飛来し、8月12日には17機すべての配備が完了。
夜間や県外への飛行など、日々訓練が行われています。
そして、駐屯地の開設と共に、約420人の隊員と250人ほどの家族も新たな佐賀市民に。
地域の祭りや清掃活動への参加など、佐賀に愛される駐屯地を目指すとして日々活動しています。
駐屯地から最も近い飲食店、飯屋おゆきでは。
【飯屋おゆき 川瀬厚次社長】
「ちょこちょこ制服で見えるお客さんもいらっしゃいますし、宴会等は、(佐賀市)松原でもお店をやっているのでそこに予約が入る時がある。皆さんとても良い方でいろいろな話を聞けたり」
一方、佐賀市川副町では80世帯が入居できる新たな隊員宿舎の整備が始まっています。
店では、この1年の売り上げへの影響はそれほど大きくないと話しますが、今後については期待感を持っています。
【飯屋おゆき 川瀬厚次社長】
「(今後)5階建てと8階建てで相当大きな宿舎ができるということで、そこに住む隊員達への食事をする機会だったりとかももちろん増えると思いますし、そこのへんは期待している」
佐賀駐屯地の開設から1年。
こちらでは午後6時ごろからオスプレイ配備に反対する市民団体が抗議活動を行っています。
オスプレイの危険性や他国からの攻撃の標的になると主張し、8日、県知事と防衛大臣宛に抗議文を提出しています。
そして佐賀駐屯地では、正門右側には体育館が、そして左側には駐車場の整備が予定されるなど、環境整備といったハード面での整備が進んでいます。
一方、オスプレイの飛行では、4月までに約1400回の離着陸が行われ、防衛省が示した最大飛行回数の約36%での運用となっています。
オスプレイの活用方法といったソフト面でも変化が起きています。
佐賀駐屯地のオスプレイは、今年1月に、南海トラフ地震を想定し、愛知県などで行われた訓練に参加しています。
約40箱の非常食が入った段ボール箱などを積み込み、災害時の輸送能力の活用についても訓練を行っています。
また、佐賀県は駐屯地と連携した防災訓練の実施を計画していて、詳細が今後発表される予定です。
また、佐賀県外の被災した都道府県内の医療搬送では十分な医療の提供ができない場合に、航空機などを用いて被災地外の都道府県まで患者を搬送する広域医療搬送の拠点としての活用を調整しています。
正門向かって右側に、整備が進んでいる体育館は、1年前は工事自体行われていませんでしたが、現在は4月から続いていた地盤改良工事も終わり、基礎工事が始まっています。
徐々に整備が進んでいる佐賀駐屯地。
周辺住民からは、隊員が地域の祭りに参加してくれて、子供とも仲良くしてくれたという声や旅客機とはまた違ったオスプレイの飛行音に対し、2機3機連なって飛ぶときはどうしても意識せざるをえないといった声など、地域に溶け込む姿が見られる中でも複雑な思いを抱えている声が多く聞かれました。
今後、目達原駐屯地のヘリ約50機と隊員500~600人が佐賀駐屯地に来る予定となってますが、格納庫などの整備が必要なため今後の詳細は開設から1年が経った今も未定となっています。
