チンアナゴがティラミスからひょっこり顔を出し、ベニズワイガニはいちごのタルトに変身する―。富山市のANAクラウンプラザホテル富山で、富山県魚津水族館とコラボしたユニークなスイーツブッフェ「うおすいーつ」が開催されている。海の生き物をモチーフにした色とりどりのスイーツは全18種類。見ているだけで思わず笑顔になるそのかわいさが、多くの来場者を魅了している。
魚津水族館の"推し"がスイーツになった


「うおすいーつ」が誕生したきっかけは、魚津水族館への来館を促したいというホテル側の思いだった。ANAクラウンプラザホテル富山の杉森遥華さんは、その経緯をこう話す。

「魚津水族館に足を運んでもらえるように、海の生物をスイーツにして、水族館のスタッフにおすすめの生き物たちを教えてもらって、それをモチーフにスイーツにする形になった。」


水族館のスタッフが「推し」の生き物を選び、ホテルのパティシエがそれをスイーツへと昇華させるという、ホテルと水族館の連携から生まれた企画だ。会場には色とりどりのスイーツが並び、どれも精巧に生き物の特徴を捉えている。
人気の2品 マツカサウオとアバチャン
杉森さんが特におすすめとして挙げるのが、「マツカサウオのぴかぴかトロピカル」(ケーキ)と「アバチャンの苺プリン」の2品だ。

マツカサウオのケーキは、マンゴーの濃厚な甘さとほどよい酸味が特徴で、中にはライチのジュレが入っている。見た目の愛らしさと、口の中で広がるフルーティーな味わいのギャップが楽しい一品だ。

一方、アバチャンのプリンは深海魚「アバチャン」をモチーフにしている。杉森さんはその工夫についてこう説明する。

「『アバチャン』というお魚は深海魚になるんですけど、その深海魚のプルプル感を今回こちらのプリンで表現したのと、チョコレートで体の模様を表現させていただいております。」
プルプルとした食感がまさに深海魚らしさを再現しており、チョコレートで描かれた模様は実際のアバチャンの体色を忠実に表している。いちごのフルーティーな風味と合わさって、食べるほどに楽しくなるスイーツだ。
ライブキッチンでは3色かき氷も

「うおすいーつ」の魅力はスイーツだけにとどまらない。会場内の「ライブキッチン」では、ブリをモチーフにした3色かき氷もその場で提供される。青と黄色のシロップで体の模様を表現し、尾びれの部分はチョコレートで仕上げた、こだわりの一杯だ。
さらに、スイーツとあわせて楽しめるフードも充実している。杉森さんはその理由をこう語る。
「スイーツだけだとどうしても口の中が甘さでいっぱいになってしまうので、サラダやスープ、揚げ物類など、こちらも海の生物をモチーフにしたフードを準備している。」


甘いものとしょっぱいものを交互に楽しめる仕掛けは、来場者をより長く、より満足させるための工夫だ。
水族館館長が語る「食べて、来て、見てほしい」
魚津水族館の清水悟史館長は、このコラボ企画に大きな期待を寄せている。

「海の生き物のスイーツを食べてもらって、『この魚は何だったのかな』と、疑問を持つことがあると思う。そういう時には、魚津水族館に来てもらって、実際に生き物の生態を解説しているので、そういったところを水族館で見てほしい。」
さらに清水館長は、水族館とスイーツブッフェを組み合わせることで得られる体験についてこう述べている。
「海の生き物を見て、『きれいだ』『かわいい』と思ってもらって、それで『うおすいーつ』に来て、海の生物をモチーフにしたスイーツを見ると、実感がもう少し増すのかなと思うので、ぜひ魚津水族館にも来てほしい。」

水族館で本物の生き物に触れ、ホテルでスイーツとして再び出会う。この二つの体験で海の生き物への興味や愛着が深まっていくというわけだ。水族館とホテルが手を組んだこの企画は、観光や食文化の面からも地域を盛り上げる試みといえそうだ。
開催日程と撮影チャンスも見逃せない
「うおすいーつ」は7月4日から8月30日までの土日・祝日に開催されている。さらに、8月8日から16日までは毎日開催される予定だ。

また、オープン時間前には会場内のスイーツを写真に収めることができる時間が設けられているという。かわいらしいスイーツを背景に思い出の一枚を撮るのも、この企画ならではの楽しみ方だ。


種類豊富な18種類のスイーツを心ゆくまで味わいながら、魚津水族館の"推し"たちに思いをはせてみてはどうだろうか。
(富山テレビ放送)

